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虹の先  作者: kazuha
虹の先
167/211

5ー18

 投げやりだ。非常に他人任せだ。

 違うな。これは学生個人の事で先生にとっては他人事。いや、でも先生にはもっと親身になって欲しい。

 ……。なんて考えてる人が、親が多いから先生は大変だななんて他人事の様に思う所、お互い様なんだなとペンを握る。

 進路か……。近場の大学としか考えてなかったから学科までは視野に入れてなかった。どんな学科があったかなんて1つくらいしか知らない。

 一先ずそれを書く。

 あと2つか……。

 私が知っている中で自分の学力でも入れそうな所はもうひとつ知っている。適当にそれでも書いておこう。

 もう1つか……。

 ペンを置き腕を組む。

 何ももう思いつかないぞ。直ぐに出てくるのは日本でも最高ランクあたり。書くだけ無駄である。

 書かないで出すのもありだろうが、なんとなくそんな気にはなれなかった。

 第三希望。きっと採用されないその欄にある大学の名前を書く。

 書いた瞬間の罪悪感は私に消しゴムを握らせる。

 いいじゃないか。このくらいは。きっと叶うことないのだから。

 第三希望。そこに書いたのは、紳助と同じ大学の名前だった。

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