表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虹の先  作者: kazuha
虹の先
163/211

5ー14

 新年が明けたと思えば直ぐに学校が始まる。お正月ボケの顔をしている輩がいれば、禁止されている化粧をして来た輩もいる。

 どちらにしろ色々とあったのだろう。

 お正月毎日どんちゃん騒ぎしていたって、

 クリスマスに聖夜の1日を過ごしていたって、

 なんらおかしくないのだから。

 ただ、私が言えることは、

「リア充爆発しろ!!」

 オウギの下で叫ぶと隣に座っていた香川くんが怯えた顔で私を見ていた。

「なにか?」

「いや、すごい大胆な呪いの掛け方だなって」

 大きく溜め息を1つ。

「っで、私に用って?」

 興味ないので適当に切り出すとキリッと顔を変える。

「すごく真剣な話なんだけどいいか」

 ったく、これだから男は……。前置きなんてして、どんな予防線の張り方なのか。

「なによ」

「高校生で子どもできるってやばいよな」

 何も口に含んでいなかったが、思いっきり噴出してしまった。

「あ、あ、あんた! まさか!?」

「ちがっ! 誤解だ、誤解!」

 いきなり上がった血圧を、80過ぎたおばあちゃんの様に気にしつつも、耳を傾ける。

「いや、な。俺たちってなんやかんやあったけど、結局は長いからさ……。そろそろそういうの、あってもいいと思うんだけど」

 なるほど。とは思うがそれとさっきの言葉が全く繋がらない。

「なに? それでクリスマスにでもやったの?」

 ド直球な言葉に香川くんは顔を赤らめるが、どちらかというと聞いた私の方が恥ずかしい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ