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虹の先  作者: kazuha
虹の先
157/211

5ー8

 涙を流す彼女。なんで? どうして? 理解出来ずに動揺する。

「私のせいで……2人が仲悪くなったなんて思いたくないから!」

「ちょっと、待って。落ち着いて」

「私がみんなと仲良くしてから……、ずっとケンカしてるじゃん! 私が原因じゃん」

「違うって!」

「違くないじゃん!」

 これは困った。物凄く勘違いをしているようだ。

「また4人でご飯食べたいの!」

 また……。

 ひとりで食べる事が苦ではない。

 友だちと食べる事が苦ではない。

 取られなくなったたこさんウインナー。前みたいに楽しく食べる事を、少なからず私も望んでいる。

 それでも……。それでも……。

「絵理ちゃん。それは無理だよ」

「なんでよ……」

「絵理ちゃんのせいではないよ。……でも、あそこに戻れば、私は私じゃなくなる」

 強く拳を握る。悔しさなのか、怒りなのか……。それが自然と体に表れた。

「絶対に」

 絵理ちゃんに近づいて頭を優しく撫でる。

 これが私の決断。

 これが私のエゴ。

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