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虹の先  作者: kazuha
虹の先
153/211

5ー4

 しかしながら、そんなに直ぐにネタが見つかるのであれば、あんなに執着して書きあげようなんて思わないだろう。意固地だっただけかもだが。

 そんなこんなしていると授業が終わりを伝えてくれた。今日一日の終了である。

 こうなったらここにいる必要性がない。直ぐに教室から飛び出して行く。

 駅までの道。1人で歩きながら周りを見る。新しい発見なんてない。1年以上通ったこの道で、これ以上の変化なんて見つけられる方が難易度が高い。

 そろそろ駅だ。ここ最近でできたばっかりのクレープ屋の前を通る。学校の生徒でごった返すその店を横目に過ぎていく。美味しそうな匂いが空腹を助長させている。

 食べたいな。

 その考えを直ぐに消す。ダメだ。それじゃ、ダメなんだ。

 歩みを早め、流れるように電車に乗る。

 帰宅したところでまだご飯もできていない。できるまで新しく考えている物語のプロットを綺麗にまとめていく。

 筆を止めた。1度全体を見回して鉛筆を転がす。

「……違うな」

 紙をくしゃくしゃにしてゴミ箱に投げ入れる。

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