4ー32
「ほーほーこれはサイズが2つほど上がりましたかな」
真っ赤な顔の少女が水面に出てくると直ぐに逃げはじめる。しかし、鷲掴みのエロジジイはこなきジジイのように張り付いていた。
これは、狩猟されたと言っても間違いではないだろう。うん。とりあえず、聞き捨てならない言葉を聞いたことの方が問題である。
「ちょっと待てよ。ってことは、い……」
「とりあえず助けてーーー!」
「ぐへへへ」
調子に乗ると天罰を浴びる。それが世の常である。
手が滑ったのかともちゃんから体が離れた瞬間、ともちゃんが方向転換する。ちーちゃんはなにも出来ずに目の前のプールサイドに頭から行く。
「痛そう」
「ありゃー、見てるこっちが痛いわ」
「殺されるかと思ったーー!!」
「よかったな」
私に抱きついてくる。可哀想な知子の頭を女神の気持ちになり撫でる。
しかし、悪魔の記憶がその彼女に牙を向けた。
「そんなことより、貧乳同盟はどうしたのかな?」
その言葉に反応し、物凄い距離を取る。
「ちょっと待って。落ち着いて聞いて」
「私たちは永遠にCより上がらない誓いをしたのに!!」
私が力説すると横から、なにそれ、と冷たい声が飛んでくる。
「不可抗力というか、やむを得ないというか、仕方が無いというか……」
「ボクは大きいのも小さいのも好きだよ」
「「黙れ、エロジジイ!」」