4ー31
2階はパーティルームらしき開けたダイニングにオープンキッチンがその風格を見せつけてきた。長らく使われていないのだろう。ホコリっぽく、どこか虚しい雰囲気がそこにはあった。
パーティルームに相応しい大きなドアの先にその巨大なプールがあった。
「昨日張ったから少し濁ってるかもねー」
なんて言葉を私達3人が飛んだ後に言うが、お構いなしだ。タニシがいなければ問題ない!
「やっふぅーー!!」
水しぶきが高く上がる。それがプールサイドにいたちーちゃんに派手にかかる。それを見て吹き出すように笑う。
「こーの! やったな!!」
ちーちゃんはパーカーを脱ぎ捨て、派手なビキニを顕にし私達目掛けて飛び込んでくる。
「きゃー!」
水の柱が立ち上がると直ぐに頭を濡らす。ちーちゃんがにやりと笑いながら水面に目を出す。
それだけで笑う。みんなで。
「それにしても、いい胸してますなー」
「ん? そうでしょー」
はじまった。ちーちゃんが絵理ちゃんの胸を鷲掴みにしたかと思えば、絵理ちゃんはセクシーにもポーズを決める。
「Fと見た」
「鋭いねー」
「そうじゃろそうじゃろ」
動きが本当にエロジジイだ。私は逃げようと一本下がる。
「彼氏に揉まれると大きくなるのかねー」
いつの間にか私は揉まれていた。いや、表現がおかしい。
「うわ! やめろ!!」
「いいじゃ……ないの!!」
「ダメよダメダメなんて言うと思うなよ!」
直ぐに離れたと思うと逃げ出そうとプールから出るために飛んだともちゃんに目掛け、マグロもびっくりな早さで捕らえた。
「きゃぁ!!」
プールに引き込まれた少女の行方はいかに!