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虹の先  作者: kazuha
依々恋々
132/211

4ー24

 パソコンから目を離す。目頭に指を当てて疲れた目を労る。そのまま立ち上がって大きく伸びる。

 まだ直すところが多い小説。一段落した所でとりあえず何か飲み物を飲みにキッチンへ行く。

 昼間の静かな時間。ゆっくりと時が進むのだろうけど、私にとっては少ない時間だった。読み直して訂正してを繰り返していくと、段々と何が書きたかったのかわからない程に麻痺していた。

 誰もいない居間に降り立ち、冷蔵庫をゆっくりと開ける。

 気持ちの良い冷気が私の足に触れる。心地が良い。しかし、こんな所で時間をくっている場合ではない。

 中には麦茶が大量に作り置きされていた。それを取り出して足で扉を閉める。ガラスのコップに注いで一杯を一気に飲み干す。また注いで麦茶を冷蔵庫に戻し、部屋へ戻った。

 それにしても散らかっている。少し整理でもしようか。

 なんて考えて自分の足場を確保するために紙を蹴って椅子に座る。

 ひとくち麦茶を飲む。たまたま目に入った携帯にメールが入っている合図の光が点滅していた。

 誰だ?

 メールの送り主はちーちゃんだった。

『思い出した!』

 それだけが白い枠に入って飛ばされてきた。何がだよ。

『なにが?』

 直ぐに返事が帰ってくる。

『取りあえず買いに行くから着いてきて!』

 は?

 理解をする努力を要する文面だと思った矢先に、訪問客を報せるベルが鳴った。

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