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虹の先  作者: kazuha
依々恋々
125/211

4ー17

 向かいの家、目の前の部屋から光が漏れている。その状況に私は自然と状況を察する。

 まだ、勉強してるんだな。感心感心。そうでなければ合格なんてできないだろう。あの、模試の結果の感じからだと。

 しかし、こんな時間まで勉強していて体調は崩さないだろうか。そんなに無理するならもっと低ランクの大学にすればいいのに。この付近の大学とかさ。

 今更やめろなんて言っても聞かないだろうけど。

 ちゃんとご飯も食べてるだろうか。会ったとき少しやつれていたような気がしたけど。クーラー付けてるみたいだけど、冷やしすぎてないだろうか。夜食にラーメンなんか食べてないだろうか。机の上で寝てたりしないだろうか。

 頭を強く振る。雑念だ。雑念。こんな心配、私がするべきではないのだから。

 窓から離れる。体の熱が取れた。よく、寝れそうだ。

 ベッドに横たわると直ぐに目を閉じる。まぶたの裏に、眠りを妨げる顔が出ると直ぐに目を開けてしまう。

 くそ。枕に顔を埋めて無理やり寝る。

 こんなにもキリキリする気持ちはなんなのだろう。モヤモヤしている気持ちは。どうして、こんなにも、苦しいのだろう。

 寝たいのに、寝なきゃいけないのに、そう思うほど眠気は薄れ、息苦しさだけが残っていく。

「くそ……くそ……!!」

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