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虹の先  作者: kazuha
依々恋々
117/211

4ー9

 夏休みでも朝はしっかりと起きていた。朝ご飯の味噌汁をすすりながらぼんやりとニュース番組のくだらない調査結果を眺めている。

 日課である。

 まぁ、ある程度知っていたが、今日の特集は恋愛小説のシチュエーションでされてみたいことを統計するものだった。渋谷で100人に聞きましたとさ。

 栄えある1位は……。壁ドンらしい。あんなことされたら怖いだけであるのに、まぁ夢見がちなことである。

 っと恋愛小説家が言う事ではないか。

 こんな特集しているのも「椛枝」の販売が物凄く高校生中心に促進しているからである。ファンレター的な応募ハガキでわかる。9割、高校生だ。

 それもそうか。そこを狙ったのだし。

 箸を進めてソーセージを食べると違和感を感じた。

「あれ? 今日タコじゃないの?」

「タコがよかった?」

 そう、真ん丸かったのだ。ジューシーな肉汁がパリっという音と共に口に広がる事なんて懐かしい感触だったのだ。

「そういうわけじゃないけど」

「たこさんウインナーが好きなんて、まだまだおこちゃまね」

「悪かったですねー」

 テレビを横目で見ると茶色のトイプードルがマッサージをされながら主人の歌につられてわんわん吠えている。歌っているようだが、私には理解し難かった。

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