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虹の先  作者: kazuha
依々恋々
113/211

4ー5

 小説の販売が始まった。前予約よりも1日遅い販売であったが、その売れ筋はいつにも増してよかった。

 増版が初版の倍と言う快挙とも言える数字を叩き出したと電話を受けたときは思わず微笑んでしまった。

 理由としてはいろいろあるのだが、きっと前予約の人のレビューが1番大きいだろうと担当さんが言ってくれたので、私はそれを検索して眺めてみた。

『読まないと損』

『チョー泣ける』

『ウソだと思ってマジ読んでみ』

『今まで読まなかったゎたし、バカ』

 面白くない褒め言葉をつらつらと眺めていくと、担当さんが言っていたそれにぶち当たった。

『今までとは違う菊川瑞希。病気を題材にすることはいつものことだが、病気に負けないという強い心と、内心負けているその表裏が描写にも出るほどしっかりと推敲されている。前作の秋雨をダメ出しする者が多かったが今回の椛枝はアタリと言っても過言ではない。今年の大きな賞ひとつくらい取れそうな勢いである』

 有名評論家だろうか、はたまたその気取りだろうか……。どちらにしろ、浮くような気分は晴れた空のようにハッピーだ。この賞賛は、あの飯田とか言う男に勝ったと言われているのとなんら変わらないのだから。やっとあの男を抜いた。少なからずそう思える。

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