雨の 声/退屈が、幸せに変わる
「雨の 声」
雨音に、じっ と
耳を澄ませてみれば
聴こえるでしょう
雨の声が
しと しと しと
『わたしに 会いに来て』と
泣いているのです
大好きな、ひとに
会えないから
ほら 傘を、さして
出かけてごらん
ぽつ ぽつ ぽつ
雨は、弾む 声で
あなたが来てくれるのを
待っています
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「退屈が、幸せに変わる」
聞き慣れた 甲高な声
黒板に並んだ
見慣れない 記号の羅列
走る チョークの音色
君がいない
教室は あまりにも退屈で
ふっ と、
眺めた鈍色の空からは
雪 時々 君への恋ごころ