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僕の記憶  作者: 結城游眞
8/8

8つ目の部屋

次の部屋はどこかの病室のようだった。

ブブブ…携帯だ


何か思い出されましたか?


「何か…父さんと母さんは…もう…」

記憶にはまだ続きがあった。


病院についた僕たちは、母と父がいる病室へと入った。

そこには顔に白い布を被された二人の側に父方の祖父母がいた。

小さかった妹は理解できなかった。

「おばあちゃん…お父さんとお母さんなんで、起きないの?」

「あのね。美香ちゃん…お父さんとお母さんはね……」

母方の祖母は泣いていた。

「おばあちゃん?」

僕たちは二人の側に行った。

「お母さん、起きてよ…ねぇ…お母さん!!」

僕はもう泣いていた。

もう、抱き締めてくれる母は居ない。

優しい父ももう居ない。


二人が死んだのは事故だった。

大型トラックは車線を飛び出し二人に突っ込んだ。居眠り運転だった。



僕の目には涙がポタポタと床に落ちていった。もう一度会いたい。

どんなに願おうともう二度と合うことはできない。


「父さん…母さん……」

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