表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の記憶  作者: 結城游眞
7/8

7つ目の部屋

次への部屋には数えきれないほどの似たようなぬいぐるみが床いっぱいにあった。

「なんだ…これ…」

ブブブ…携帯がなった。

見てみると


この中に答えがある。

白いうざきのぬいぐるみ

手にはチューリップの花束

目は赤

首にはピンクのチェックのリボン



「まじ…探すのか…」

ひとつひとつ見てみるとどれも白いぬいぐるみで、熊だったり犬だったりウサギに猫

様々な動物のぬいぐるみで、持っているものも違う。

まずは、うさぎとそれ以外に別けることにした。そして、うさぎだけが集まったらそれをひとつずつ見た。


ひとつ、ひとつ丁寧にみていくと、全て当てはまるぬいぐるみをようやく見つけた。

「あった♪」

そのぬいぐるみはどこかで見たことがあった。それは妹が大事にしていたもで、少し汚れがあった。

「懐かしいな…」

遊びにいった時に無くしてしまい、その日は大泣きしてなかなか泣き止まなかった思い出がある。

けど…何だろうこの気持ち…

「会いたい…」


キィーン…と金属音の様な音がした。

すると、頭の中に映像が流れた。



「やだぁぁ~!!」

妹が泣きじゃくり駄々をこねていた。

「今、お父さんが探してるから、ねっ?」

この声は、多分母だ、僕はその光景を見ているだけだった。

「やだぁぁ~」

「じゃぁ明日、明るくなったら一緒に探そう?」

「……グズっ…うん」

「じゃ、もうおやすみ」

「おやすみなさい…」

「透…今日は美香と一緒に寝てくれる?」

「うん…」

「お留守番よろしくね」

コートを着て家を出た。

僕は妹と一緒にねた。


起きると、いつも起こしてくれる時間はすでに過ぎていてた。

リビングに行くと、そこにはお祖母ちゃんが声を殺して泣いていた。

後ろにいた僕たちに気付くと涙を拭い、笑顔でおはようといった。

「お母さんとお父さんは?」

と妹が聞いた。

「あのね…お母さんとお父さんは今、病院に居るの…」

「どうして?何処か病気になったの?」

祖母はこれ以上なにも言わなかった。


この記憶が頭の中に流れたが、そのあとの出来事が思い出せない。

僕はぎっしりと掴んだぬいぐるみをみると背中にチャックがあり、開けてみると鍵が入っていた。

その鍵は扉の鍵で、扉には小さな穴があり差し込み回すと扉が開いた。


次の部屋には何が有るのだろ…



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ