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6つ目の部屋
6つ目の部屋には真ん中に机があり、その上にはなにやらチケットが置いてあった。
扉は何処かの門の様な形をしていた。
チケットを手に取ってみると、周りが急に暗くなり、遠くの方から明るい光が差し込み一瞬にして僕を包み込んだ。
「わぁっ!!……!!…あれ…ここって」
そこは遊園地だった。
チケットをみると遊園地のチケットだった。
「透」
男の人の声がし、振り向くと男の人と女の人、それに小さな女の子がいた。
「おとうさん♪」
僕を通り抜け男の子が走っていった。
幸せそうな家族。
「僕の家族」
涙が溢れた。
するとバッ…と辺りが明るくなり気づくと元居た場所に戻っていた。
目の前にある扉は開いていた。
涙を拭い次の部屋に進んだ。
これは、僕の記憶を取り戻すためのゲーム、ひとつまたひとつと思い出して行けば必ずゴールが見つかるはずだ。