5つ目の部屋
5つ目の部屋は正面には普通のドアに本棚が両脇に1つずつある。
棚には本がびっしり詰まっていたが、全て英語で何が書かれているか全く分からなかった。
そんな中一冊だけ明かに違う本があった。
それを手に取って見ると小学生が書くような絵日記だった。
名前にはやはり僕の名前が書かれていた。
開くとごちゃごちゃな絵と下手な字でびっしりと書いてあった。
開いたページにはこう書いてあった。
7月5日(木ようび)はれ
きょうはいもうとのちなつといっしょにおかあさんのおつかいにいきました。
ちかくにあるスーパーにいきました。
そこで、カレーのルーをかいました。
また、おかあさんのおてつだいをしたいです。
小学生一年生が書くような内容でつい笑ってしまった。
「僕、こんなんだったんだ」
次のページをめるとひらりと紙が落ちた。
それを拾って見ると、写真だった。
何処かの遊園地で男の子が写ってた。凄く楽しそうなで幸せそうな笑顔をしていた。
「そうだ…次に行かなくちゃ…」
気になる所はないかと探していると、本棚が動いた。
本棚の後ろに金庫らしきものがあった。
3つのボタンがあり、押してみると白から赤に色が変わった。
あとの2つも同じく変わった。
携帯を見ると同じ仕組みで本棚の後ろに何か書いてあった。
チューリップの歌に出てくる花は?
と書いてあった。
「えっ…簡単すぎだろ…」
赤、白、黄の順で色を合わせた。
カチャン…扉が開き、中にはレバーがあった。レバーが手前に倒れているのを奥へ倒した。
ギギギギ……扉がゆっくりと開いた。
また、次の部屋へ続く