勇者の詩 DECODE
掲載日:2026/03/16
ニュクスの腕に抱かれた窓ガラスに映るのは、偉業を為し遂げた勇者たちの顔。
並び立つ年嵩の勇者には、ディオニュソスの息吹が宿る。
その神気は私の胸奥を駆けのぼり、喉元へと迫りくる。
──聖酒の勇者よ、その杯を納めるのです。
玉座には、すでに勇者たちが腰を下ろしている。
目の前にありながら、手の届かない高み。
戦利品棚は、なぜか他者の荷で塞がれている。
扉を開けた勇者を待つのは、祝福のファンファーレ──
「おかえり」
ちなみに我が家は、自分が最初に帰宅します。真っ暗です。




