表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺 ドント ラブ AI!!  作者: 花園三京-Chan-


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/39

調査タイムアップだが何の成果も得られてない

先に帰ってきたのは五百旗頭いおきべ。汗一つ書かないで戻ってきた。

そして1時間弱に経ってからようやく渡辺が戻ってきた。

顔に傷があるわけではない。

きっと殴り合いをしていたなんて言い出しても誰も気が付かないだろう。


その点、五百旗頭いおきべはうまく立ち回ったようだな。


さて、俺はこの1時間、相棒の幸司郎こうしろうと一緒にいろんなクラスメイトの配信を見ていたが、めぼしい収穫があった訳じゃなかった。


山口が18:30までという比較的短い時間を指定しなかったら今頃暇をもてあそんでいたに違いない。


「それじゃあ、時間だ。みんな聞いてほしい。」


時間になったのを確認してから山口が席を立ってまた話し始めた。


「みんな誰かの配信に行ったと思う。ただ残念なことに配信者ライフセーバー側全員が配信をやっているわけじゃなかった。」


それはそうだろう。

現状、俺たち投票者プレイヤー配信者ライフセーバーが意思疎通できる手段はない。

俺らが確認するから配信をやってくれ、ということは言えないのだ。

もしかしたら、向こう側から俺らの動きを見ることも可能なのかもしれないが、こんな命がかかった状況で自分以外を気にしている余裕があるやつはいないだろう。


「限られたクラスメイトの限られた時間、配信をやっていたわけだけどその中で誰か何か思うことがあれば何か共有してほしい。」


するとアイドルの佐藤が挙手をする。山口が発言を促すと


「やっぱり京磨けいまくんが怪しいと思った。」


やはり渡辺が疑われるか。

模擬投票で1位を取り続けた以上、当然の流れととらえることが出来る。


「その根拠は?」


京磨けいまくんの配信は、クラスメイトを野球選手として見立てるような配信だったから。なんか怪しいなって」


やっぱり根拠に乏しい。

模擬投票で2位を取っている佐藤にとってはすぐに自分の安全を確保したいところがあるのだろうが、この話し合いはそんなに単純ではない。


「申し訳ないが──」


「ちょっといいか」


ここで発言を申し込んだのは、渡辺…ではなく五百旗頭いおきべだった。


「あやの方の佐藤は何か勘違いをしていないか。けいまはどう考えたって人間だ。」


しつこいようだが、俺や五百旗頭いおきべが佐藤、と呼び捨てしないのはこのクラスにもう1人「佐藤」姓がいるからだ。


「なんか証明でもあるの?」


やや切れた風にアイドルの佐藤が言い出す。

そう言ってもお前のも根拠に足りないだろう。


「俺も理論派だって訳じゃない。それもあるから一旦状況を整理させてくれ。」


そういいつつ、五百旗頭いおきべは居酒屋の中心へと歩みを進める。


「この人狼ゲームには、俺ら投票者プレイヤー配信者ライフセーバーの2つの役割がある。そうだろう?」


「なあ、五百旗頭いおきべのやつ、いまさら何を言っているんだ?」


小声で聞いてきた幸司郎こうしろうを左肘でどついて、黙らせる。


「そして、すべてのプレイヤーが人格をコピーされている。そして、どちらかのサイドに自分のAIがいるって訳だ。そして、あやの方の佐藤。お前は混乱していないか?」


「…混乱?」


「配信者の京磨けいまが野球ゲームをしていた。それがなぜ怪しいと繋がる?」


「…そんなのなんとなく。」


「なんとなくじゃダメなんだ!」


普段の五百旗頭いおきべは温厚だ。それと体格が相まってものすごい気迫でアイドルの佐藤が攻められているように見える。

事実、アイドルのほうの佐藤はその場でたじろいでいる。


五百旗頭いおきべ居酒屋の中心で演説をするのかと思いきやそこを通り過ぎて女子が陣取っているエリアまで入っていく。

まさか、あいつまた暴力をふるう気じゃ…と心配していたところ男子側からスッと立ち上がる奴が一人。

渡辺だ。


「いいか、この投票では選ばれたやつが死ぬ可能性がある。」


その勢いで女子につかみかかろうとしている五百旗頭いおきべを渡辺が抑えた。

そこに山口が加わり五百旗頭いおきべはいったん落ち着く。


「つまり、ゆーとが言いたいのは、京磨けいまが野球ゲームをやっているだけでは根拠に足らないといったところだろう?」


山口のフォローに頷く五百旗頭いおきべ


五百旗頭いおきべくんの言う通り、もし人工音声やつの言うことが本当なのであれば両方ともにAIであることには変わりはない。

だから、誰がAIかっていうよりかはAIの特徴について整理するべきだと思う。」


次に発言したのはやまゆり。


「なるほど、興味深い意見だ。そのまま続けてもらってもいいかい?」


そこからまた議論が始まるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ