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俺 ドント ラブ AI!!  作者: 花園三京-Chan-


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俺がAIだと最初に疑念を持ったやつ。

3回目の鬼ごっこが始まる前に第二回の模擬投票結果が公開された。

その結果、1位が渡辺となった。

前回の模擬投票で同率1位であったアイドルの佐藤は2位にランクを落とした形だ。


これに関してはランクを落として正解なのか。


俺は相も変わらず木村に入れたのだが。


これをどう見ればいいんだろう。

クラスのやつらは


「んーとりあえず、1回目佐藤とか渡辺に票が集まってたから適当に入れておこうか~」


という感じなのか


「渡辺─佐藤でも可─には明確にAI(人狼)と感じるところがあった。」


という断固たる決意をもって投票をしているのか。


俺は誰にもAIらしさを感じないし、逆に人間らしさを感じることもない。

誰かに意見を聞いてみたいところだが、、、

なんてボーっと人工音声のルール説明を聞いていると今回の鬼はうちのクラスに3人いる山田らしい。

なんか狙いすまされたような選び方だな。


山田 蒼(あおい):確かそつなく運動をこなす女子。

山田 青井(あおい):運動もしゃべりも目立たない女子。実はVTuberだったらしい。

この2人は俺たちと違う2中に進学した。

山田 百合(りりぃ):こちらも内気な女子。さっき知ったけど、うちの国を代表するFPSプレイヤーらしい。運動音痴だった記憶。


今までの鬼に運動が苦手なクラスメイトがいなかったから、今回はどうなることやら。

一文字のやまあおが無双する形だろうか。


ちょっと開始時間まで時間がある。

俺は近くを見まわたして周りのクラスメイトとの位置関係を把握する。

ちょうど幸司郎(こうしろう)と一緒にほかのクラスメイト達と離れたところにいる。


「なあ、幸司郎(こうしろう)。お前、過去2回で誰に入れたんだ?」


「…急にシビアな話を振ってくるな・・・」


「わるい、どうもみんなどうやって投票しているのかがわからないんだ。

誰に入れたかは教えてくれなくていいから、どうやって決めてるのかを教えてくれ。」


そうやってやや困った顔を見せる幸司郎(こうしろう)。

若干の間をおいてため息を吐いた。


「明確な根拠ってのはねーけどよ。絶対に阿弥(あや)ではないと思ってはいるぞ。」


アイドルの佐藤のことか。

普段テレビとかで見る姿とはだいぶ違う姿でふるまっているとは思う。

強いて言うなら、そのギャップに俺も違和感は感じていたのだが。。。

それが違うと?


「阿弥(あや)ちゃんに限ってそんなことはないのだ!」


そういえば、こいつ佐藤の熱烈なファンだったな…


「要は、そこに理屈はないと?」


「9割はそうだな!」


そんなどや顔でいうことではないと思うぞ。


「残りの1割は?」


「感情の抑揚にステージと同じものを感じる…感じるだけでパッと言語化できるものじゃないが…」


要するに10割が感覚ということか。

他のクラスメイトもそういう感じなんだろうか。


でも、普段近しい人から人間らしさを感じるってのはもしかしたらあるかもしれないな。

俺の中がいいやつ、か。。。


その人物に話しかけるために俺はクラスメイトの集団の中に入っていく。


「なあ、山口。ちょっといいか?」


そう、俺が小中と仲が良かったのはこの山口だ。

親友といえるまで仲がいいかと言われたらちょっと違うかもしれないが。


「ん?なんだい?ちょっと次にどこにいようか困ってたんだけど、もしかしていい案でもあるのかい?」


「女の子相手にさすまたって考えてないよな?」


「流石にないよ…特に3人中2人はさっきまで僕が守って側の子たちだよ?」


「まあ、単純に考えたら一文字やまあおだけ張っていれば何とかなるはずだな。」


「問題は今回のアイテムやルールの話なんだけどね。」


確かに。今回も第2回と同じように鬼にしか追加のコンテンツは共有されないようになっているようだ。


ああどうしても、このデスゲーム中に山口と話すと戦略の話になってしまう。

もっとこうフレンドリーに話したいものだが。

まあ、山口がクラスリーダーを務めてる限りは難しいかな。


にしても、こいつもよくこの苦労役を買って出てるのに精神的な疲れを見せないよな。

まるで常人離れしているような。

ん?常人離れ?いや、山口が、、、いやまさか。

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