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俺 ドント ラブ AI!!  作者: 花園三京-Chan-


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14/39

ゲームの始まり。

9時過ぎてからの静寂は気味が悪かった。

山口のストップから誰一人として発言をしない。


山口が指定した9時を過ぎてきたクラスメイトも小声で状況を聞いていたくらいだ。

それくらいクラスの同窓会の雰囲気は重かった。


座っているスペースは自然とそれぞれのクラスメイトが仲良しこよしで座るような構図となった。

元々、荷物置きスペースも含めて茶兎さとが大きめの会場を抑えてあったので、クラス全員が座れるだけの椅子はあった。


座っている配置としては、大まかに入り口付近には男子。やや奥に入ったところに女子となっている。

俺は、早くに来たこともあり、入り口付近のボックス席で一番奥まで詰めていた。


そのまま、人工音声が指定した10時が近づく。


自然とクラスメイトの視線は昨日のモニターに向かう。

この居酒屋は珍しい形状で、席と席の間がカーテンで仕切られている。

昨日から同窓会用にカーテンが開きっぱなしなので、中心部のモニターは店内どこの位置からも見ること

が可能だった。


『皆さん、おはようございます。』


時間は10時キッカリ。

画面は、昨日のまま。音声も昨日のままだった。

白い画面に真ん中に灰色の丸。その中で狼が遠吠えしているマークが表示されている。


『皆さん、お揃いのようで何よりです。』


気まずい静寂の中イライラしていた隣の幸司郎こうしろうが何か食って掛かろうとするが、それを制止する。


『皆様には、これから人狼ゲームを行ってもらいます。

皆様の中に紛れている人狼(AI)を見つけ出してください。

基本的に、話し合いではなくゲームを行ってもらいます。』


一般的な人狼ゲームでは、市民・人狼のほか、占い師、霊媒師、狂人などの役割ロールが割り振られる。そこで占い師などが役割ロールCOカミングアウトして騙し合いを行う。


ただ、今回は全員が市民(人間)か人狼(AI)だ。

昨日、話している感じでは、全員が全員言いそうなことを言っていた。

つまり、議論をしたところで無駄。

仮に、さっきゲーマー山田が言っていた通り人格がコピーされていたとしてら、話し合いだけでは埒が明かない。


『第一のゲームは「鬼ごっこ」です。』


──は?


鬼ごっこ?

随分とシンプルなものが出た。


「おい、調子乗ってるのか?」

我慢の限界を迎えた幸司郎こうしろうが人工音声に食って掛かる。


『ルールは一般的な「鬼ごっこ」と変わりません。鬼の決め方等はそちらにお任せします。』


そんな松井を差し置いて人工音声は続ける。


「おい、無視かよ!」


食って掛かる松井に


「うるせえよ!イライラしてんのはお前だけじゃないんだ!」


2つ離れたボックスから渡部が声を荒げる。


昨日から荒れていた渡部。元々小学校の時からややガキ大将気味だった。

今は成人を迎えてやや丸くなっているようだが、先の議論では感情論で「これはフェイク」を唱えていたうちの一人だ。


『最後に。鬼ごっこのフィールドをご用意いたします。出入口をご覧ください。』


掴みかかるんじゃないだろうか、という雰囲気だった2人を含めてクラスメイト30人の目線が出入り口に向く。


途端に光に溢れた出入口。

誰もが一瞬目を背けた。目を開けた先。

入り口の近くに座っているからさっきまで出入口のそこにはエレベーターホールがあるのが見て取れた。

ただ、今外に広がっているのは、


「公園、か?」


「...ちょっと僕が様子を見てこよう。」


俺たちが座っていたボックスで一番入り口に座っていた山口が立ち上がる。

釣られて同じボックスにいた松井と俺も立ち上がる。


同調圧力というよりかは、何か懐かしい雰囲気を感じたからだ。

俺たち3人は出入口から外へ出た。


目の前に広がっていたのは、


忘れもしない。

俺らが良く知っている

卒業した第三小学校の校庭だった。

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