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Wine・Red  作者: 雪白鴉
四章
48/70

46、茜空

遅れました・・・!!

 今日も入れてあと二日。明後日で思ったより長く短かったテレビ企画が終了し、アイドルグループはこのホテルを去っていくことになる。いくら芸能界にいる売れっ子アイドルであろうともこの高級ホテルにはなかなか泊まれないだろう。

 今回、SNSの騒動を起こした板浜雨佳だが、彼女は彼女で大手ゲーム会社の娘、社長令嬢である。芸能人だって大御所しか来ないような場所だ。いつだったか忘れたがメロンパンカップルだっていいとこのお坊ちゃんとお嬢ちゃんである。そしてそんなホテルを運営する支配人、ホテリエは必ずしも良家ではないがそれに準ずるハイスペックな人材である。


 板浜雨佳によるSNSの騒動はいったん終止符がついた。板浜雨佳はあの後警察にこっぴどく扱かれているだろう。ゲーム会社になにか影響がないことを祈るばかりである。


「疲れましたね」

「えぇ」

「まさかこんなことが起きるなんて」

「平和に仕事がしたいです」

「うふふ、仕事やってる限り平和なんて訪れないんじゃないですか?」

「そうですかね・・・」


 大きな騒動があったのにも関わらずテレビ側は企画を中止せず朝から撮影に勤しんでいた。

 流石のアイドルグループの四人はカメラが回っていないところではぐったりと疲れた様子である。

 水瀬と白井はちょこちょこ掃除をしながら四人を陰ながら見守っていた。


「水瀬さん!白井さん!本当にいろいろ、ありがとうございました!」

「いえ、私だけじゃありませんし、一番大変だったのは彼ら本人ですよ」

「あ、あと私は何もしてませんよ〜」


 プロデューサーの櫻田が水瀬と白井に頭を下げた。今回、一番緊張したのは櫻田で間違いないだろう。自分がプロデューサーとして働いている企画でこんなことが起きたとなると大惨事を通り越してしまう。上に叱られるのは櫻田だけではないのだから。


「元はと言えば山田さんのメモや西野さんの観察力のおかげですし、お礼なら彼らに言ってください」

「あ、私は本当に何もしてませんよ〜」


 なんとか一悶着ついた今回の騒動。改めてホテル側はSNS等の使用に関して厳重になった。


「そういえば企画の方ですけど進み具合はどうですか?」

「あ、はい。なんとかいきそうです。アイドルの四人だってプロですし視聴者が取れるかと。まぁ、あんな騒動があった企画ですからね。前の企画以上に見てくれそうですけど・・・」


 五日間の撮影でお世話になる医者夫婦はどうもアイドル四人を労っているように見える。四人の客である医者夫婦は四人が振る舞いやすいように接してくれ、どれだけ失敗を犯しても笑い飛ばしてくれる。この医者夫婦には後で多大な恩恵が贈られることだろう。


 


 夕方、撮影が終了しアイドル四人が控え室でぐったりしていた。


「まじで疲れたー」

「ホテリエってめっちゃ大変やん!」


 数日の仕事でものすごく疲れている四人は毎日毎日、ホテルで働いているホテリエを尊敬しつつあった。あまり座ることもなく休憩もほぼない。万歩計のアプリを見て目が真っ白になりそうな者もいた。歩きすぎてふくらはぎが痛いのかさすっている者もいる。


「なんか俺、この四日間で口が丁寧になった気がする」

「わかるわ〜。敬語が飛び交ってる仕事場第一位だな」


 相変わらず本職でホテリエをやっている人たちはだんだんと夏空が茜色から紺色に変わる時ですらいそいそかつ丁寧に働いている。素人が真似できるものではない。

 ペットボトルのお茶を飲み干した頃、控室のドアが櫻田によって開かれた。


「あれ、櫻田さん、どうしたんですか?」


 リーダーがそう言って立つと櫻田の後ろからひょっこりと水瀬と白井が出てきた。驚いたのか、四人全員が目を見開いて水瀬と白井の方を見た。


「あの・・・なにか・・・?」

「はい!!水瀬さんからご用事です!!」

「・・・なんで私が言うんですか・・・」

「え、だって、水瀬さんが言い出しっぺですよ〜?」

「ま、まぁ・・・」


 ほんの少し白井と言い合いをした後、「失礼しました」と言って水瀬が咳払いをしてから話し出した。


「皆さん、バーに行きませんか?」





 皆さん、高級ホテルって行ったことありますか?私はないですね。普通にそこら辺にあるホテルくらいですよね。高級ホテルなんて行ったことないのでほんっとうに小説書いていて「高級ホテルって誰が泊まるんだ・・・?」とか「高級ホテルの料理とは?」や「まず高級ホテルのホテリエってどんなの!?」など考えてます。なのでおそらくいろいろと専門家から見たらおかしな点が多々あると思います。芸能業界も全く知らないのでめっちゃ適当に書いてます。すみません・・・。

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