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Wine・Red  作者: 雪白鴉
三章
28/70

26、交際の大変さ

 

メロンパンカップルが来て二日目。

朝っぱらからカウンターに苦情が入ってきた。これで苦情、何件目だろうか。いつものことだろうが度が過ぎる。


「先輩。もう無理です。あのカップル。」

「その気持ち、良くわかりますよ。」


 石川が嘆くのも無理はない。何度も部屋を間違えるし、カードキーが何処かへ行くし、食事の場所を忘れるし、人前で堂々といちゃつくしで、石川は体力的にも精神的にもボロボロだ。


まるで良く出来上がったパンだ。二人の相性は良いと言える。


「カップルって相性よくないとできないですよね?」

「突然、なんてこと聞いてくるんですか。」

「ふと思いまして。」


石川は水瀬タイプではあるが突然、ということが多くある。物事を聞くのは良いことなのだが。


「確かに、相性よくないとすぐ別れそうですね。」

「はい。」


中学や高校でできたカップルで結婚までいったカップルは相当少ないだろう。それほど相性が良かったのか、どちらかが不満を感じているか、それとも別れる気が無かったのか、いろいろ考えられることはある。


「そう言えば西野先輩って幼馴染の方と交際中だとか。」

「みたいですね。」


そこへちょうど聞いていたかのように西野がやって来た。西野は長年、幼馴染と付き合っている。

現在、頭の中が恋愛でいっぱいの石川は西野にいろいろ聞いた。


「告白したのは俺の方です・・・。」

「おぉ〜。」


ただ休憩にやって来ただけなのに西野は石川と水瀬に絡まれている。今ここで、一番大変なのは紛れもなく西野だ。


「そんなこと聞く石川はどうなんですか!」

「えっ!?」


質問攻めにあっていた西野は思い切って石川に話を振ることにした。


困惑を見せ、戸惑っていたが小さく口を開いて、無理やり聞こえる程度に応えた。


「・・・千尋と付き合ってました・・・。」

「わぉ。」

「へぇ。」


千尋とは、白井タイプの新人、倉橋千尋のことである。


付き合っていた、ということは過去形なので彼女は石川の元カノと言える。


「中学校から一緒なんです。なんていうか、だいぶ中の良い友達に戻った感じで、職場は偶然にも一緒だったんです!」


沢山のホテルや職場の中から元カノと同じ職場だというのは少々辛いところがあるが、お互い根に持っているわけではなく、普通に戻ったらしい。


付き合うって大変、そう思うのは水瀬だけだろうか。

 



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