いってきます
仙道アリマサさま主催『仙道企画その5(ボカロ企画その2)』への参加作品その2です。
企画概要等は頁下部のリンクより。
⇒ 動画にしていただきました! 頁下部の画像からとべます。
目玉焼き 宙を舞った おにぎりは 空を飛んだ
朝五時の 早起き キッチンは 戦場だ
きみは 娘の華の着替え 僕は 猫のタマのごはん
Yシャツがないと 騒いで おこられた
ときどきは おもう
ひとりに なりたいと
息を吸い込み 空を見上げる あれは
きみの握る おにぎりの雲だ
くまさんが 宙を舞った 顔面に 着地した
皺寄せ振り向けば きみに似た 小さな笑顔
ひとりはもう無理だと 浸ってたら
早くしてと おこられた
いつもの朝 いってきます
(仮名表記)
めだまやき ちゅうをまった おにぎりは そらをとんだ
あさごじの はやおき きっちんは せんじょうだ
きみは はなのきがえ ぼくは たまのごはん
わいしゃつがないと さわいで おこられた
ときどきは おもう
ひとりに なりたいと
いきをすいこみ そらをみあげる あれは
きみのにぎる おにぎりのくもだ
くまさんが ちゅうをまった がんめんに ちゃくちした
しわよせふりむけば きみににた ちいさなえがお
ひとりはもうむりだと ひたってたら
はやくしてと おこられた
いつものあさ いってきます
お読みいただきありがとうございます。
文字だけで見ると思いのほか哀愁が漂ってしまった気がしますが、描きたかったのは日常の愛です。
企画参加にあたり、皆様の詞がそれぞれ違って色とりどりで、どれも素晴らしいことに感銘を受けました。
そこで一作目とは違う毛色でと、男性視点のものを書いてみました。
一作目は、曲に、花が散る感じや川が流れるイメージを浮かべて詞に取り入れましたが、今回はリズム部分の軽快さに着想を得ています。
言葉でもリズムを出せたらなと、小さい「っ ゃ ゅ ょ」「ん」等を意識的に使いました。
上に描いたような家庭での情景に限らず、皆さま日々ほんとうに色々、色々なことに心を配ったり割いたりされていることと思います。
ひとりになりたい、たまにはそんなことを思ったって良いし、時間等がゆるせば実際に一人になって気を緩める時間をとることも大事だと思います、再び自分の愛するものを愛したいと思える気持ちが戻ってくるまで。
変わらぬ朝に、願いを込めて。
最後までお付き合いただきありがとうございました!