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誓いの魔法を、あなたに  作者: 夕霧ありあ
幕間 それぞれの日々
4/19

王子は懐中時計に想う

こちらの話は、第6回300字SSポストカードラリー(お題:時計)の参加作品です。

 父から贈られた懐中時計。物心ついた時から、僕は肌身離さず持っていた。

 けれど小さな頃は、時計を見るのが憂鬱だった。

 勉強に、礼儀作法、王室の行事。きりのいい時間から始まることは、みんな退屈だったから。


 だけどある日彼女と出会って、時計を見る憂鬱さから解放された。

 幸せな時は長く続かなかったけれど、彼女は再会を約束してくれた。

 どれだけ針が回ったら、あの人とまた一緒にいられるのか。

 寄宿学校で過ごす昼休み、木陰で僕はぼんやり懐中時計を見つめていた。


「ダリル、時間だぞ。どうかしたか?」

 そんな僕に、友人のパットは怪訝な表情をする。

「何でもない。今行くよ」

 僕は時計を懐にしまって立ち上がり、午後の授業へと向かった。

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