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ハンターカードとアオイ

 恐竜をごちそうしてから1週間、ぴぴ達はのんびりしていた。恐竜の影響はすさまじかったらしく、わんこ大臣達が大忙しになってしまったらしい。具体的には解体に買取金額の査定。ぴぴ達に渡す予定の身分証明書の件等、想定外の出来事に連日会議なのだそうだ。ぴぴ達もメイクンに来てからけっこう濃度の濃い日々を送っていたため、丁度いいとのんびり休憩していたのだ。その間、アオイが毎日やってきてくれて、城の案内などをしてくれたため、のんびりしながらも飽きずにすごせていた。他にも妖精トリオからリベンジを仕掛けられたりもしたが、そのおかげで仲良くもなれた。


 そして、1週間後。


「おう、おきてるか?」

「「「おはよう~」」」


 アオイがいつものように9時くらいにやってきた。


「さっそく朝飯食べに行くか?」

「「「うん」」」

「いつものところでいいか?」

「うん、いいよ」

「今日はようやくいろいろ決まったみたいでな、朝食のあとで犬大臣の部屋にたのむぜ」

「「「おっけ~」」」


 王城にはぴぴ達が連日かよっている上級食堂のほかにも、いろいろな飲食店があった。安くてそこそこ美味しくて量の多い食堂とか、カフェとか、酒場なんかもある。妖精の国はいろいろな種族の集合体なため、それにあわせていろいろな食堂があった。上級食堂は、体が小さくあまり量を食べない妖精や猫が食べる分にはいいのだが、大型のわんこが食べるには、ちょっとお値段がかかりすぎるのだ。ちなみにぴぴ達はお肉の件もあり、ただで利用させてもらっていた。


 食堂でご飯を食べ、わんこ大臣の執務室へと向かった。そこにはわんこ大臣とブランシュだけではなく、クロまでいた。そして、クロはなんか疲れているようだ。


「よく来てくれた。昨日はあの後いろいろあって、すまなかったのう」

「ううん、いいよ。アオイのおかげでこの1週間楽しかったしね」

「そういってもらえると助かるの。では、今日はいろいろ決まったことについて話をさせてもらうぞよ。ではまず、おぬし等のハンターカードのランクじゃが、☆8じゃ。最高ランクじゃぞ。ただ、あんまり目立つと動きにくくなるかもしれんからの、隠すために☆6のカードも用意しておいた。それと、解体した場所が普段は近衛しか使わない闘技場じゃった上に、食べたのも上級食堂じゃったこともあって、口止めもしてある。おぬし等が例の恐竜を倒したと知っておるのは、国の上層部のものと料理人、解体を手伝ってもらった近衛だけじゃ」

「ありがとう」

「いやいや、そもそもわしらからの依頼じゃしの。動きやすいように便宜を図るのはとうぜんじゃよ。さて、それでじゃ、猫の女王様より預かっていたものを出してもらってもいいかのう」

「うん」


 そういうとぴぴ達は、バンダナに仕舞っていたメイクン冒険セットを出した。


「あったあった、これじゃ。このカードが身分証明書なんじゃよ。いまは外交官カードになっておるがの。このカードに☆8のハンターカード機能を追加しておく。」


 そういうとブランシュに3枚のカードを渡した。そして、ブランシュがなにやら板の上にカード置いて板を操作すると、こちらに返還してきた。そのカードには、でかでかと☆が8個ついていた。その他にも、ハンターカードであることや、名前、妖精の国発行と書いてある。


「これでよしじゃ、魔力を流してみてくれんかの」

「うん」


 するとカードが淡い光を放ち、半透明な画面が表示された。すると名前や詳細が確認できるようになっていた。


「これでハンターカードは登録完了じゃ」

「あと、こっちが目立ちたくないとき用の☆6カードじゃ。同じように魔力を流してくれんかの」


 そういうとブランシュが☆6個ついているハンターカードを取り出した。同じように魔力を流して、登録する。


「では、私からハンターカードに関する説明をさせていただきます。まず、このカードは身分証明書としてだけでなく、様々な情報を魔力的に記録できるようになっております。例えば、今受けている依頼、過去に受けたことのある依頼、といった具合です。高ランクハンターほど、多くの情報を書き込む可能性があるということで、高ランクのカードには、ミスリル等の高価な魔法金属が使用されています。強度も高いので通常は破損しないのですが、☆8モンスターともなると、保障できません。相手によっては、攻撃の余波でも壊されると思いますので、気をつけてください」

「次に、ハンターランクの説明になります。もうご存知かも知れませんが、モンスターは強さによって軍およびギルドにてランク付けがされております。例えば普通のゴブリンなら☆1、ゴブリン将軍なら☆5ですね。ソロ、もしくはパーティーで該当ランクのモンスターを狩ることができれば、その実力が認められ、ハンターランクは倒したモンスターと同じランクまであがります。その他にもランクアップの条件があるのですが、今回はビッグヘッドグランドドラゴンの討伐実績だけで、☆8と認定されたため、そちらで登録しております。念のために言わせていただきますと、模擬戦をいろいろやっていただいた理由が、その他のランクアップ条件をクリアするためだったというわけです」

「このハンターカードがあれば、討伐依頼はすべて受注可能ですし、原則としてすべてのダンジョンに入場可能です。ですがサブランクが必要なものは受注できない可能性があります。例えば護衛依頼ですね。街から街への商隊の護衛や、薬草採集時の護衛など、ハンターギルドには様々な護衛依頼があるのですが、護衛依頼には、専用のサブランク制度がございます。護衛のサブランクはハンターギルドの下部組織、護衛ギルドが請け負っており、そこでは過去の護衛実績、直近の成功率などから、護衛サブランクを決めるため、ハンターランクだけでは受けられないことがございます。他にも調査依頼など、同様の事案がありますので、注意して下さい」

「大丈夫、討伐以外に興味ないから」

「最後にこの魔力体回収箱の説明になります」


 そう言うとブランシュは、これぞ宝箱という見た目の小さな箱を取り出した。


「モンスターをはじめ、この世界の生き物は本来の肉体のほかに、魔力的な体が存在しているのは、ご存知ですよね?」

「うん、お互いに密接につながってるんだよね。種族によっては魔力体は魔法を使うためだけの体だけど、わたし達猫は、CPだけじゃなくて、知性の大半も魔力体にあるって言うしね」

「ええ、わたし達犬族もそうです。そして、モンスターを倒した際、肉体とそれに絡み付いている魔力体は素材と一緒に回収できますが、周囲に魔素という形で放出されてしまう魔力体があります。この宝箱は、その魔力体を回収できるのです。使い方は簡単です。モンスターを討伐した周辺でこの箱を開けるだけです。すると、周辺のモンスターの魔力体を回収してくれます。範囲はそんなに広くないので素材を回収する際に、ついでに回収して下さい」

「箱をギルドにお持ちいただくと、ギルドで箱に入った魔力体を買取させていただきます。また、魔力体はモンスターごとに固有のパターンと量がありますので、それを分析し、討伐報酬が支払われます。そして、素材を回収した場合は、別途買取カウンターにお持ち下さい。そうすればギルドで買取いたします。ですので、ハンターがモンスターを狩った場合の報酬は、3つになります。1つ目は討伐報酬、2つ目は魔力体の買取、3つ目は素材の買取というわけです」

「買い取った魔力体は王城などにある巨大魔力箱に入れられ、都市の維持管理に使用されます。街道の地下等に設置されている魔力パイプを通して、都市中に送り、いろいろなことに役立てられています。素材に関しては、商業ギルドを通じて、商人や工場に売却されます。素材に関しては知り合いの商人が居る場合、商人に買い取ってもらうことも可能です。ただしその際、相手がその素材を取引可能な商人であることを、商人ギルドカードなどで必ず確認して下さい。場合によっては違法行為になります。」

「ここまでで基本的な説明は終わりです。ダンジョンなどに関しては、入る際に別途説明を聞いて下さい。そして、今の説明や、より細かい情報は、こちらの冊子にまとめられております」

「「「ありがとう」」」

「いえいえ、ハンター全員にする説明ですので」


「さてと、じゃあ次は俺が話していいか?」


 ブランシュにかわり、今度はクロが話をしてくれるらしい。


「うん」

「俺が話したいのは、今回のドラゴンの報酬の件だ。はっきり言おう、評価額が高すぎて、報酬が払えん。妖精の国にそんな大金はねえ」

「そうなんだ。わたし達は美味しい料理を出してくれればいいよ」

「いやいや、ダメだろ。クロ将軍、流石にそれはありえないだろ」

「まあ、話を聞けアオイ、どれだけすごい素材なのか、教えてやる。まず、魔力体に関してだ」

「あれ、そんなの回収してないよ?」

「いや、入ってたぞ。空間収納に入れるときに、全部突っ込んだんじゃないのか?」

「そうなの? ぴぴ」

「うん、とりあえず全部入れといた。どこにおいしさの秘密があるかわからないからね」

「なるほど~、流石ぴぴだね!」

「ごほん、話を戻すぞ。まず、この魔力体が大きすぎだ。子供のドラゴンの魔力体だけでも、妖精の国で使う全魔力の数年分に匹敵する。大人の分に関しては、何十年分になるかわからん。倉庫にあった魔力箱を、かたっぱしから出してきて、なんとか保存自体は出来たが、一度に買い取れるほど金がない。幸い妖精の国は、もともと魔力をドワーフとかの魔力消費の激しい国に売っている。だから、今回の魔力もドワーフに売る予定だ。売れ次第支払うからそれまで待ってくれ」

「うん、いいよ」

「次に素材に関してだが、素材は買い取らせてくれ」

「お肉はわたし達もいっぱい食べるからね」

「ああ、それはわかってる。肉を半分も回してくれれば助かる。他はどうする?」

「いらないから全部いいよ」

「いいのか? 牙や爪は武器になるし、鱗は防具や盾、竜玉、骨、血、目、どれも最高位の素材だぞ」

「別にいいかな。必要になったら取りに行けばいいし。ぴぴとハピもいいよね?」

「「うん」」

「助かるぜ。それじゃ、これも金が用意出来次第わたすぜ。そうだ、エルフやドワーフにも輸出するけど、かまわないよな?」

「うん、好きにして」

「討伐報酬だが、非常に言いにくいが、これも査定がでるまでにすげえ時間が掛かりそうなんだ」

「うん、いいよ」

「一応説明させてくれ、討伐報酬ってのは、国が害獣と認め、討伐する必要があると認定したモンスターを倒した際に支払われるものなんだ。だから、スライムのような危険性がなく、むしろいろいろな場所をきれいにしてくれる益獣を倒しても、討伐報酬が出ることはねえんだ。ただ、そういった例外を除いて、基本的には討伐報酬はでる。そもそも自然界の魔力が大量に溜まる場所にモンスターは発生し、集まる。そういった場所をモンスターの領域って俺らは言ってるんだが、このモンスターの領域にいるモンスターは、放っておくとどんどん増えて、いつか溢れるんだ。だから、適度に間引くのが、軍やハンターの仕事ってわけさ。だから、基本的にはどんな魔物にも討伐報酬はでるんだが、いかんせんあのドラゴンは俺らじゃ倒せないし、過去に倒した記録も無いからな。査定に時間が掛かっちまってよ」

「そっか、そういうことなら仕方ないね」

「そうじゃ忘れるところじゃった、モンスターの時代がらみの情報料として、また別口の報酬がでるかもしれんのじゃった」

「モンスターの時代?」

「うむ、自然界の魔力というのは常に一定というわけではなく、強さに波があるのじゃが、なんらかの拍子に、自然界の魔力が極端に上昇し、モンスターが大量に溢れるという自然現象が起こるのじゃよ。過去にも何回も発生しておる。そして、学者どもの話では、現状の自然魔力の強さは、かなり高いらしいのじゃ。すべてのモンスターの領域を調べているわけではないのじゃが、恐らくすべての領域で、ここ1000年でもっとも高い数値になるという、嫌な予想があったのじゃよ。そして、巨木の森の外にあのドラゴンがいたという事実が、それの裏づけ資料としても役に立ったのじゃ。巨木の森には、やすやすと近づけないからのう。過去の文献によると、巨木の森が溢れたときは、当時の実力では太刀打ちできず、逃げ隠れするのが精一杯じゃったという記録が残っておるのじゃ。実を言うとな、そのモンスターの時代の再来に向けた対策の一環として、おぬし等の女王様に助けを頼んだという側面があるのじゃよ」

「じゃあ、巨木の森のモンスター狩ってくる?」

「いや、好きなモンスターを狩ってくれればかまわんよ」

「そうなの?」

「うむ、当時もモンスターどうしでの大規模な争いが多くての、なんだかんだ逃げ隠れしてさえいれば、さほど人的被害はでなかったそうなんじゃ。もちろん、その間文明は停滞したがの。かといって、メイクンの住人でないおぬし等の力ですべてを解決してもらうつもりは、もうとうないのじゃ。わしらの国はわしらで守る。わしらにも矜持があるからのう。正直、わしらの依頼としては、あのドラゴンだけで十分すぎるほどじゃ。あのドラゴンの素材を使えば、極めて強力な武器が作れるからのう。これ以上は頼れん。じゃから、おぬしらは美味しいもの探しをがんばるのじゃ」

「うん、わかった」

「じゃあ、最後に、金の受け渡し方法なんだが、まずはこの紙を見てくれ。この紙に書いてあるのが今回の魔力体の内容と金額だ。んで、こっちのカードは、借用証明書のようなものだ。ここに書いてあるのが国がお前らに支払う金額の合計で、こっちの数字が今現在支払った金額ってわけだ。このカードをもって妖精の国の事務所に来てくれれば、金を支払えるようになっている。今すでに支払い済みになっている分は現金で用意した分だ。手持ちがあったほうがいいと思ってな。カードと紙も渡しとく。お前らなら大丈夫だと思うが、無くすなよ。まあ、国でも当然履歴が残ってるから、俺のところに来てくれれば再発行するけどな」


 クロはお金の入った袋と、カード、冊子をわたしてきた。


「討伐報酬と情報料に関してはまた会議後に国が支払う金額として増えるから、ちょっと待っててくれな。で、問題は素材の報酬なんだよ。魔力体の買取金額は決まってるし、討伐報酬も国が決めるものだから、勝手に金額入れさせてもらうが、素材はいろいろあってな。いや、通常なら標準買取額ってのは国にもあるんだが、いかんせん今回の素材はそんなのなくてな。あまりにいい素材過ぎてかえってこまっちまってるんだよな。だが、絶対に損はさせないから、俺にまかせてくれないか?」

「うん、いいよ~」

「ありがてえ、決まり次第連絡するぜ」

「うん、ありがとう」

「悪いな。待ってもらうことになった詫びになんか便宜を図ってやりたいんだが、思いつかなくてな」

「大丈夫、わたし達のペースでのんびりやるから。あ、そうだ、いい食材が手に入ったら、こないだの料理長貸して」

「そんなことならお安い御用だぜ」


 すると、突然アオイが話し出した。


「よ~っし、決めたぜ。俺がぷう達に付いてってやるよ。こっちの世界に詳しい俺がいたほうが、お前らも動きやすいだろ」

「うん、私も賛成」

「我輩も賛成で」

「わたしも賛成だし、それはありがたいけど、アオイは妖精の国の軍人さんでしょ? しかも近衛ってことは王様の守備隊じゃないの? 部下もいるし、大丈夫なの?」

「ああ、それは大丈夫だ。近衛師団っていっても、実際の要人警護にあたっているのは、ナノハナ率いる第1部隊だけだ。それどころか、書類仕事とかをまじめにやってくれてるのすら第1部隊だけなんだよ。それ以外の連中は、割と好き勝手やってる。東に行ってゴブリンと戦ったりとかな。実際のところ、まじめな連中の集まった第1部隊と、門番なんかをやってる王都守備軍さえいれば、あとはどうでもいいんだよ。部下連中はアオイがいなけりゃいないで勝手に動くだろ。良くも悪くも妖精族ってのはそういうもんなんだよ」

「そうそう、ってことでクロ将軍、今日付けで辞めてハンターになる。いいよな?」

「そうだな、ぷう達も乗り気みたいだし、アオイが案内人をしてくれれば妖精の国としてもメンツがたつか。おし、許可してやるよ。だがアオイ、辞めるのはダメだ。特別任務遂行中ということで、実質的な長期遠征扱いにするぞ」

「おう、じゃあ、このあとナノハナさんのところに行って、隊長職を辞めて特別任務遂行ってことで事務処理してくるぜ」

「ああ、俺も一緒に行こう。妖精国将軍クロとして、特別任務の件の書類を作らないとだしな。ハンターカードはどうする? こっちで用意するか?」

「いや、直接ギルドで試験受けてくる。高ランクパーティーって時点で目立つのに、軍が主導で承認したハンターだけってのは、国はよくてもハンター達はいい気しないだろ。俺は普通にハンターになってくるぜ」

「そうか、わかった」


 ここで、ブランシュがある懸念について指摘してくる。


「盛り上がっているところ申し訳ないのですが、アオイで大丈夫でしょうか。街での案内だけならともかく、今の話ですと、パーティーメンバーとして動くことが前提に思えますが、実力の差は歴然ですよ?」

「それは大丈夫だよ~。街以外でも案内出来る人がいたほうが助かるし、アオイが今弱いなら、わたし達との冒険の間に強くなればいいだけだと思うよ。それに、ここ1週間一緒にいたけど、アオイはまだまだ強くなりそうだしね」

「へへ、まかせとけ!」

「わかりました。では、アオイをお願いします」

「「「うん!」」」


 にゃお~ん、にゃおにゃおにゃお~ん!


 アオイが仲間になった。


「さて、これで身分証明書。変化の術の話など、最低限の説明と準備は終わったが、聞いときたいことはあるかの? わしがお主らのメイクンでの受付でもあるからの、いつでも来てくれてかまわんぞ」

「ありがとう。じゃあ、美味しい食材を探すコツってあるのかな?」

「そうじゃの、基本的には魔力が多い食材ほど美味しいと言われておる。例えば同じドラゴンでも、上位のランクのドラゴンのほうが魔力が豊富でおいしいのじゃ。もっとも、ゴブリンのように、ランク関わらずまずいのも多いし、低ランクでも美味しいのもおるがの。昨日の肉のような美味しさを求めるなら、高ランクじゃないと無理じゃろう」

「メイクンモンスター辞典には、☆8までのモンスターしか載ってないけど、もっと上のモンスターってどこで調べられるの?」

「今現在確認されているのは☆8のモンスターまでじゃ。正確には、☆8の中でも下位と思われるキングオブキングと呼んどるゴブリンすら倒せてないからの、それより強いのは全部☆8じゃ。大陸の中央、巨木の森のモンスターは全部☆8じゃし、おぬしらが倒したあのドラゴンは、その中でも上位種といわれておるぞ。学者達も巨木の森はそこまで調査出来ているわけでもないからの、もっとすごいのがいるかもしれんがのう」

「そっか~、ありがとう。恐竜のお肉がなくなる前に、ちょっと探索に行って来るよ」

「おう、そうしたらまたご馳走してくれよ」

「わしもご相伴にあずかりたいのう」

「もちろんいいよ!」

「心配はいらぬと思うが、気をつけてな」

「「「うん」」」


「それじゃ、行くかお前ら!」

「「「お~!」」」


 昨日食べた恐竜以上のお肉を捜すのは、自力でやらなければならないらしい。しかも、ぴぴとぷうはどちらかといえば魚派だし、女王様達のためにはチーズも探さなきゃいけない。猫先生のお酒は誰も飲めないため探しようがないから放置だ。なかなか大変そうだが、面白そうな冒険が今、始まろうとしていた。



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