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出会い、出逢い、別れ。

この話しの所々は、私の実話です。、、、、辛い日々でした...((((((^_^;)

「理花ー同クラだよぉ」

「嘘!?!?ヤッター」

私達は2年生になり、クラス替えが行われた。

理花と私は2組。

「敬悟も…2組なんだ…」

「…うん」

「…」

「とりあえず、並ぼ」

私は、そう言って理花の手を引いた。

出席番号順に並ぶと斜め前に敬悟がいた。

私と敬悟。

出席番号は1つ違い。

始業式に行くため、7組の前を通ったら、真がいた。

真と目が合ったが、すぐそらされる。

敬悟と1ヵ月付き合ったトコロで、

私は敬悟をフった。

真が理由を聞きに来たから、

『好きな人がいるの』って言ったら。

『最悪』

って言われた。

真の絵がたくさん描かれているラクガキ帳。

私と真の時間。

ラクガキ帳のページ。

あの時から動かない。

1歩も進まない。



私は、友達に会いに来た。と言って

7組に遊びに行くようになった。

友達と喋りつつ、たまに真を見てる。

「ねぇ、真。竜花いる?」

そう問う私を1度見て無言で通り過ぎる。

「ちょっ!」

引き止める私に、冷たい視線。

「近付くな。…あっちいけ…」

振り払われた手。

苦しい。

辛い。

だけど、やっぱり…

カバンに入ってるラクガキ帳を取り出して、

新館の奥の階段に座り込む。

残り10ページ程度のラクガキ帳。

あとの30ページには、真の描いた絵。

それを何度も何度もめくる。

涙で濡れないように、すがる思いで見る。

御守り代わりに こんなノートを持ち続けて、

「馬鹿みたい」

「なにが」

自分の体がビクッと揺れる。

聞いたことのある声。

必死に誰だったか考える。

めぐりめぐる たくさんの笑顔。

それは全て真のもの。

何も考えれない。

考えれるのは真のコトだけ。

頭の中は真っ白。

目の前の人は、

やや呼吸を乱していた。

走って追ってきたらしい。

すっかり顔を上げるタイミングを逃した私は、呆然とした。

何も考えれず放心状態

「オイ」

「ハイ!」

声と同時に顔を上げて、やっと思い出す。

「あ…滝中…」

私は内心

『どおりで思い出せないわけだ』と思った。

滝中は地味な奴で、

ぶっちゃけ記憶に残りにくい奴なのだ。

「なんでココに?」

「…コレ」

渡されたのはストラップ。

「可愛い…」

「ホワイトデー過ぎたけど」

「えっっ そのためだけに追いかけて来たの!!?」

「…う…ん」

滝中は目をそらし、一瞬 沈黙をおいて

再び私を見る。

「ひどい顔…してた…から」

「へ?」

「泣きそうな顔」

「ぇ。」

ドキッ

顔が熱い。

『心配…してくれた…とか?』

「ありがと」

「…」

「…」

話題の切り替えもせず黙りこむ。

「じゃ…」

「あのさっっ」

立ち去ろうとする滝中を止める。

まだココにいてほしい。

「こないだのテスト。どうだった!?」

「ん。あー」

キーンコーン

「あ。」

「予鈴鳴った。じゃあな」

「うん」

それぞれ教室に戻る。

そして ハッとする。

『ノート…忘れた…』

私の心の中。

多分、滝中でいっぱいだった。

敬悟が彼氏だった頃

全然埋められなかった

真の部分が、いっぱいになる。

不思議な感覚。



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