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第二話 卑屈な転校生と歴代最強の村長

2話までは少し長めのプロローグだと思ってもらって大丈夫です!

本領は3話からなのですよ3話から。

な、なんだこの女ぁぁあ!!


ヤバい通り越して少し怖いぞ…!


そして女は続ける

「ふふっあなたが噂の転校生族のお父さんね?」


「ちげえよ!!つか噂がもはや、てんやわんやしてるじゃねえか!!

俺は転勤族の父親の息子だよ!!」




あ、



しまった!!!!


普通にツッコンでしまったっ!


「「ざわざわ」」


畜生、分かりやすくざわざわしてやがる。。

つかもはや、ざわざわって言いたいだけだろコイツら。



俺の目の前には頭のおかしな女の子を含めて5人の男女がいた

以下

俺の独断と偏見で決めた第一印象だ


・金髪でゲジゲジ眉毛のチャラ男


・眉毛の細い、つかほとんど見えないいかつい短髪


・背の小さい小学生くらいの男の子はオカッパでうるうるとした瞳


・ポニーテールの真面目そうな美人、おそらく学級委員、いやそうでなきゃオカシイ。




「オイオイ、転校生じゃあねえか!!

むっちゃテンション上がるなあオイ!」


「ふんっどうせ俺より遅いんだろ」


「よろしくぉねあいします」


「あなたが転校生ね、よろしくワタクシこのクラスの学級委員を務めている 細井野好美(ほそいのこのみ)です。お見知りおきを。」


お、やっぱり学級委員だったか。

良かったあれで学級委員じゃなかったら詐欺だよ


「お、おうよろしく。

俺は七五三掛 颯真だ。」



「ヘイヘーイ!!!」


金髪が声を上げた。


「俺の名前は 百万 ボルトだよろしくな!! 名前の事はハーフだからってことで納得してくれ!! 」



なんだそれ、普通にハーフなんだでいいじゃないか。


「おう」


「俺は 速水瞬(はやみしゅん)俺より速いやつなんていないと思ってる。」


こっちは厨二病か。


「おう」


「ぼぼぼ僕は 背賀小彩(せがちいさい)です」


ん?まんまだぞ、、?

大丈夫かお父さんかお母さん。

まあ最近はキラキラネームが多いのかも知れないし

別段珍しいことでもないだろう


まあそれにしても安直過ぎるとは思うが。


やばい!!次は順番的に奴だっ。


だが


今度は絶対にツッコまない自信がある。

ここまでの自己紹介でも心の内で留めることが出来たからな



こい!!!





「ふふっそしてこの私が自己紹介の大トリを務めるのね…ふふふ興奮してきたわ!!!


私の名前は中華キクラゲ!!

趣味はパソコンに股がってサーフィンすること!!


気軽にチワワって呼んでね!?


そして実は私はかの有名な忠犬…

マルチーズの娘なのよッッッ!!!」



「やはり貴様かァァァ!!!!!!」

あぁぁぁあ!!耐えられんんん!!




「中華キクラゲって料理名じゃねえか!!!

それにパソコンに股がって海に出たら沈むだけだよ!!気分も!!!

あとあだ名がチワワってどうなの?!中華キクラゲってもうすでにインパクト強いよ?むしろチワワにすることで弱まるぞ、インパクト!!


まぁいいそこまでは許そう。


でも忠犬は……



ハチ公だろうがぁぁぁあ!!!」


「はぁはぁ」


やりきったっっ…







はっ!!!


何をしているんだ俺は。

半年間無言を貫くだけ、それだけの事もできないのか俺は…



「ははっ優しいですねえリューマ君は」


「さあ授業を始めますよっ!」


やはり、若い先生は俺の意図をしっかりわかってくれてる。

授業を始めればこいつらだってこんなにうるさく出来ないはずだ。



「では一時限目 突飛な自己紹介 始めますよ〜」




「もう充分突飛だったろうがぁあ!!」


シーーーーーーン


あれ?俺なにかやばいことした?


周りを見ると皆がニヤニヤして俺を見ている


「な、なんだよ。」



「「合格です (わ)!!」」



「はぃ?」




大笑いしている先生が涙を拭きながら話し出した



「いやぁははは、面白いなリューマ君は、君が来てくれて正解だった、あはは 実はこのクラス、ツッコミが不在でね

リューマ君のような才能のある子がきてくれて本当によかった!これできっと卒業まで華やかなクラスになれるよ!」



「リューマ、お前とは良いダチになれそうだ!」

「よろしくぉねあいします。」

「よろしくですわ」

「よろしくな」

「よろしくリューマパパ!!」






は?




「ふざけんな」




なにが合格だと?俺を試してやがったのか?

もう無理だ限界だ


こんな田舎の馬鹿共が俺の苦労も知らずに試す様な行為をしてくるなんて腹立たしいにも程がある



「村長どこだ?この腐ったクラスを替えてもらえるように交渉したい」



あっけらかんとした中華キクラゲが答える



「村長はウチだよぉ??」


あ?このクソキクラゲが村長だと?



「人を馬鹿にするのも大概にしやがれ!!

帰るッ!!!」



これ以上コイツらに構ってられるか



ガラガラガラ!!!!!!



勢い良く扉を開けた



「リューマ君ッ!今は外にスライムがいるらしいんだ!!戻ってきなさい!!」







走って逃げる間際にスライムがどうとか聞こえたけどまあどうでもいいや。




ズゴゴッ




「ん?なんだあれ、水色のゼリー?」




それは廊下に設置されてる水道の蛇口から這い出て来ていた。



「グピッビビッックパァ」



なんだあれ。



水色のゼリーの様なモノは自我があるかのように蠢いている。

さらに、その半透明の体の中には犬歯のような鋭い歯が何本も浮かんでおり、目のようなものが中央にくっ付いていた



「おいおい、もしかしてこれがスライムなんじゃねえだろうな」




俺の問いかけに応えるかのごとくスライムのようなものが俺に襲いかかる。


「グピィィイイ!!!!!!」



「うわぁあ!」

俺の声に反応したソイツは急に大きな鳴き声をあげて弾丸の様な速さで俺の顔に張り付いてきた。


「グハッ」




まずい。。苦しい。息ができない。




振りほどこうと藻掻いてもそれはまるで本当に水に手をやったときのようにすり抜ける。


俺の頭の中には一つの可能性が浮かび上がる


窒息死。




「がっがっごぼぼ」




助けて!!




助けて!!




だすげで!!!




そう叫んでるつもりが喉に入ってくる水で滑稽な残響となってこだまする。




ははは。畜生…



こんな最後かよ。



RPGじゃ最弱のスライムに殺されて人生終了とか終わってんな…



まぁいいや。



思い残したことは





特にないな。




スライムの鳴き声が谺響する中で、諦めたように目を閉じた。









ザッバーン!!!!!!




「がっはがはっゲホゲホ!」




何が起こった…?



俺の顔には確かにスライムが…






「勝手に飛び出しちゃだめん棒だよ?」


そこには紫がかった黒髪をなびかせている制服姿の少女がいた。


「え、キクラゲ…?もしかしてスライムから助けてくれたのって…」




「フフフ無論私なのです!!」




「え、、、どう考えてもめちゃくちゃ強そうなバケモノだったけど?」



「あれれ?何度も言ったんだけどなあ」






「魔境グンマー最強の証 八代目村長とは

ワタクシ中華キクラゲのことでありんす!!」











言い忘れてたけどこれは俺が魔境グンマーの九代目村長になるまでの話だ。





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