彼方
179、彼方
こんなにも会いたいのに 会えないから手紙を書くよ
難しい言葉で伝えていた 上手く表現できないね
ほとばしる想いの向く方角 いつも君を指していたのに
帰り道 電車の中 ゆらり ゆらり 揺れていた
ほら 次は君が降りる駅だよ 隣にいるはずの君はもういない
こんなにも会いたいのに 会えないから涙が出るよ
二人ならできたことも 一人だとできないみたい
春過ぎて 草木が歌い始め 空も青く輝いた
世界中晴れても 君がいないならば 心 くもり続ける
詰め込んだ想い出たち 一つ 一つ 泣いていた
何故泣くの? 僕は泣いていないよ 泣いてなんかいない 泣いてなんかいない
過ぎた日々 短すぎた 戻りたくて 悔いを消したい
今年から海に来ても 砂浜で偲ぶだけだよ
空に浮かぶ白い雲を指差し 「ハートに見えない?」
はしゃぐ君に 僕は何と言えば良かったのだろう
芝の上 今頃 真剣に一人で悩んでいた
こんなにも会いたいのに 会えないから涙が出るよ
見つからない 分っていても 街の中 探してしまう
こんなにも会いたいのに 会いたいのに 彼方で待ってる
追いつけば 会えるのかな 風に舞う 花びら 掴み・・・
こんなにも会いたいのに 会えないから手紙を書くよ
花びらを優しく添え 君の名前 丁寧に書いて
宛先は雲の上
最後に真実が判明する、いわば叙述トリック的な詩でした。
何となく、“陽だまり”のアフターストーリーかなぁ・・・みたいなこと思いました。
会いたいのにもう会えない、そのもどかしさに勝るものはあるのでしょうか。
恋をするって、大変なことなんですね。




