陽だまり
177、陽だまり
毎朝目覚めたら隣で君が微笑んでいた
そっと髪を撫でた指先 唇をなぞってた
二人の似始めてきた癖 何も言わなくても
考えているものを お互い確かめ合えていた
幸せの後から追っかけてくる 不幸せな運命
もう逃げられない現実に目を背けていたら
永遠の惜別が僕を待ってる
弱々しく 力無く 必死に笑顔を作ってる君
近くにいて眺めてると 胸が引き裂かれそうになるけど
ガラスの窓 そこから注がれる木漏れ日に望みをもらって
「今日も空が青いね」って あたりまえの幸せ呟き
力強く抱きしめる
帰れば僕を襲う孤独な部屋の静けさには
何のやる気も起きないけど ただ不安で不安だった
心に宿り始めたもの 僕一人だけでは
抱えきれない腹いせに 訳なく叫んでいた
飾らない想いでここまで来たよ ひたむきに信じた
もう逃げられない現実を思う度 募っていく
ふり返って 果てしなく伸びる影が君を……
君は君を忘れず 君らしく生きればそれでいいんだよ
限りある未来を憂うよりも 今生きている傷を刻もう
崩れた日々 そこには注がれる木漏れ日のように切ない
僕と君との想い出たちが 変わらずに陽だまりを抱いてる
君と共に語り合う
どんな物語も結末を迎えるように
いつの日かこうなることを恐れてた
僕に何ができたんだろう?
弱々しく 力無く 必死にただ一人の名前を呼ぶ
枯れそうにない涙まみれ 君の写真を握りしめるけど
ガラスの窓 そこから注がれる木漏れ日 語りかけてくる
限りある未来を憂うよりも 今生きている傷を刻もう
明日には癒えるわけないけど いつもどこかで君を感じて
遠い場所で眺めてるかな 僕を見守ってくれているかな
もしも あの陽だまりのように優しく包んでくれるなら
この先も僕は生きてゆける そんな気がします
「今日も空が青いね」
幸福な日々にヒビがハイルノハ突然で・・・。
「自分の恋人が重度の病に侵されてしまう」という状況を設定した。
毎日のように見舞いに行くけど、彼女の笑顔はどこかぎこちなくて・・・。
やっぱり辛いんだ。苦しんだ。
そう思いながら歩く帰り道――。
家についても、部屋の静けさが僕をダメにして・・・。
最終的には、天へ旅立ってしまった彼女に対し、
「今日も空が青いね」といつの日か呟いた言葉を、もう一度くりかえして終わる。
どんなに遠くにいても、君は見守ってくれているのかな。
陽だまりのような優しさで包んでくれるのかな。
きっと、大丈夫だよね。




