コンパス
163、コンパス
何度でもやり直せるから 叶うまで 心閉ざさないで
荒波の中では 君が舵を取る舟も 自由を奪われてしまう
険しい道のり ただ一つだけ 君を向こうの港へ 連れていってくれる
灯台の微光が 君のことを励ます
どんな日も風を味方にして この海を渡って越えてゆけ
いつの日も君の心の針は 真っ直ぐに夢見た光を指す
後悔の渦から 容易く抜け出せるとは 思わない方が絶対に良い
沈んだら足掻いても 底に近づくだけ
そんな日は胸に両手をあて これまでの意義を思い出して
大人への道を描いた地図は 行き方を記してくれはしない
丸めて捨てた地図を もう一度
拾って 開いたら 惹かれる“何か”があるだろう
どんな日も風を味方にして この海を渡って越えてゆけ
いつの日も君の心の針は 真っ直ぐに夢見た光を指す
何度でもやり直せるから 叶うまで 心閉ざさないで
社会というのは、まるで絶海のよう――。
ちょっとのことで天気が変わって、波が荒れる。
でも、向こうの港に辿りつきたいから。
そんなときに自分を奮い立たせるのは、自身の心。
何度でもやり直せるから。
だから、叶うまで心閉ざさないで。