人間に憧れるロボットのお話
僕はロボット
番号にして2014号
入力された言葉しか話せない、入力されたことしかできない
まるでそれはゲームのコンピュータのように
そして人間のように走ったり、笑ったり、食べたり、あたりまえのこと
僕はできない
でも考えることはできる
人工知能でも、憧れる
そして自らそれを望む
僕らロボットはここまで
走ること、笑うこと、食べること、どうしてもできない
そう、僕らのコンピュータにはそういったことは記憶されていない
どんなに憧れていても、どんなに自分でも試そうと望んでも、眺めるだけじゃ覚えられない
プログラムが入力されていない、動かない、僕らには学習能力はない
僕は人間になりたかった
どんなに人間に近いロボットでも、それはロボットに過ぎない
ロボットをこえることはできない
ぼくはにんげんになりたかった
にんげんになれたら、そうげんをはしりまわれるんだろうな
どうしてぼくはろぼっとなんだろう
ちゅうとはんぱなろぼっとだな
ろぼっとのくせににんげんのちのうをにゅうりょくされたら、ろぼっととしていたくなくなる
にんげんになりたかった
どうしても、にんげんになりたかった
にんげんになりたいとねがってしまった
でもにんげんにはなれなかった