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詩集:紫の酩酊

SPACE CLACKIN'

作者: 歌川 詩季

 プラネタリウム行きたくなりました。

 (うつ)ろを伝い 鼓膜を()

 星鳴(ほしな)りと 闇の(きし)


 耳は疑うより 澄ませるものだと口を揃えた

 七星(しちせい)の預言者どもは

 たわわなたわごとを

 渡された原稿を読みあげるように(うた)うけど

 あたまのなかはピーマンみたいにからっぽでさ

 くちのなかに()き肉を詰めてやるから

 ちょっと だまっといて!


 あたしが聴かなきゃなんないのは

 天球(てんきゅう)(まわ)す星時計を刻む

 13本の針の黒幕たる88の歯車

 天宮(てんぐう)(めぐ)る星馬車を()

 ユニコーンでペガサスなケンタウロスの(ひづめ)


 あぁ なんて

 御伽噺(おとぎばなし)より嘘くさくて

 (もう)け話より胡散(うさん)くさい

 だからこそ こんなに素敵なんだろう


 うっとりと(つむ)るままだった目を

 ひらいて見あげれば

 聴こえないふりして まともぶってた

 きのうまでのあたしを

 1等星から劣等星まで

 (ほし)くらまんじゅうの夜空が

 きらきらと笑い飛ばしてくれた

 聴こえる?

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― 新着の感想 ―
[一言] タイトルにほいほいつられてやってきました……笑。 耳は疑うより澄ませるもの、綺麗事かも知れないけれど素敵ですね。 私にも星々の瞬く音が聴こえてきたらいいな、と思いました。 歌川さん、ありがと…
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