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私は魔王!  作者: bebop
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謁見

「この度は、我が国民を救って頂き、誠に感謝に絶えません。」




獣人国第3皇子ムスタス・ラ・ドナキアは、恭しく膝を付き私に向かい頭を垂れる。




あ、尻尾フサフサだ。耳もピーンとなってる。ワシャワシャしたいなぁ。




「魔王様、お言葉を」




脳内でモフモフを想像してた私に、アランが耳打ちをする。


あ、ぼーっとしてたよ。ゴメンゴメン。




「我が国民も被害に会っていたところだ。貴国の子達も無事でなにより。これ以上被害が拡大する前に、対策を取らねばなるまい。」




「そうなのです。第二、第三の被害者が出ないように、策を立てなければなりません。そこで…」




言うなり、ムスタスは疾風の如く、牙を剥き出し、鋭い爪を出し私に襲いかかってきた。




次の瞬間、グハッという呻き声を出しムスタスは床に這いつくばった。


その首もとには、サイレスの斧とディーダの鞭、それに勇者の大剣があと少しで触れそうになっていた。




「ふむ。面白い事をするのだな、第3者皇子。」咄嗟に私の前に出たアランを引かす。




「貴様、やはり蛮族は蛮族か。恩を仇で返すとはな。」勇者が吐き捨てるように言う。




「ふっ。…………あははははははははははははははは!!!」




首もとに各々物騒な物を添えられた状態で、ムスタスは笑いだした。


どうした!?大丈夫か!?モフモフ!






「これは失礼。我が獣人族は弱き者の下にはつかん。そして強さばかりでも懐かん。瞬時に私に保護の魔法を掛けてくれたアビステイル王に下ろう。」




ん?なんて?下る?




「ふてぶてしいにも程がある。」


何故か鋭い眼差しで、ムスタスを見下ろし大剣を背中に仕舞う勇者。




「下るとはどういうことでしょうか?まさか獣人国が我が魔族国の属国にでもなるんでしょうか?」アランがブリザード級の声でムスタスを見据える。




「俺が魔族国に下る!…ま、俺はしがない第3皇子だから、獣人国全てを統べることは出来ない。だから俺が魔族国の属国民になる。」




「いやいやいやいやいやいや、いらんし。ってか困るし。ヤダし。めんどくさいし。」


「…魔王、思ったことがそのまま口に出てるぞ…」


あっ!思わず思考が口から出ちゃった。




「コホン…。ムスタス皇子、まずは自国に帰られ、よくよく考える事だ。これで謁見は終わる」




面倒事になる前に退散せねば。


私はいそいそと謁見室から出た。


その様子を目を三日月の様に曲げたムスタス皇子が見送っていた。


あー、怖い怖い。








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