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異教徒、トルコ説話の一片 The Giaour, A Fragment of a Turkish Tale. (1813)  作者: バイロン卿ジョージ・ゴードン George Gordon, Lord Byron/萩原 學(訳)
僧院にて
43/46

42 結

「斯くなるが我が名、斯くあるが我が物語。

  聴聞僧殿!秘密の耳なれば洩らせり

 鬼哭啾々たる哀しみ数多を、

  いとも寛大なる感涙に感謝を

 'Such is my name, and such my tale.

 Confessor ! to thy secret ear

 I breathe the sorrows I bewail,

 And thank thee for the generous tear

 かすんだこの眼は、涙も流せないのに。

 列ぶは死者の中にも賤しい者に、

 十字架をしっかりと頭上に、

 名も紋所も広めないように、

 他所者に読まれないように、

 巡礼者も足止めないように。」

 This glazing eye could never shed.

 Then lay me with the humblest dead,

 And, save the cross above my head,

 Be neither name nor emblem spread,

 By prying stranger to be read,

 Or stay the passing pilgrims tread.'


男は逝った、その名も種族も

何も残さず、痕跡すらも。

神父語るべからず何事も、ただし

聴聞僧の臨終看取るというばかり。

穴だらけのこの物語のみ我等に伝わる、

男の愛した女や、殺した男にまつわる。

He passed - nor of his name and race

Hath left a token or a trace,

Save what the father must not say

Who shrived him on his dying day:

This broken tale was all we knew

Of her he loved, or him he slew.


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