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異教徒、トルコ説話の一片 The Giaour, A Fragment of a Turkish Tale. (1813)  作者: バイロン卿ジョージ・ゴードン George Gordon, Lord Byron/萩原 學(訳)
僧院にて
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39 懺悔「彼女は失われた…なのに私は息をしていた、

「彼女は失われた…なのに私は息をしていた、

 とはいえ、もはや人間の生きる息吹に在らず。

 我が心には蛇が巻きついていた、

 考える事すべてに噛みつき、闘わずに居れず。

 'And she was lost - and yet I breathed,

 But not the breath of human life:

 A serpent round my heart was wreathed,

 And stung my every thought to strife.

 いつだって似たようなもの、どこででも憎まれて、

((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル、自然の前には身も縮む思いで、

 以前は魅力的だった色彩

 我が胸どれにも黒々染まり。

 Alike all time, abhorred all place,

 Shuddering I shrunk from Nature's face,

 Where every hue that charmed before

 The blackness of my bosom wore.

 後はもうご存知でしょう、

 我が罪の全て、我が苦悩の半ばを。

 しかし、懺悔の話はもう十分ですとも

 お判りですな、私が直に此の世を去ろうとも。

 The rest thou dost already know,

 And all my sins, and half my woe.

 But talk no more of penitence;

 Thou see'st I soon shall part from hence:

 いや、貴方様の有難いお話が真としてもだ、

 やらかした事を無かったことにできますか?

 忘恩の徒とは心外ながら、この悲しみ

 神職の方に理解は求められますまい。

 And if thy holy tale were true,

 The deed that's done canst thou undo?

 Think me not thankless - but this grief

 Looks not to priesthood for relief.

 我が魂の有り様密かに推し量ります、

 貴方様から大いに哀れみ下さるも、話は短く願います。

 我がレイラを生き返らすことができたなら、

 その時、あなたに許しを請うでしょうから。

 その時、所見を申しましょう聖なる高台に

 購えるミサが恵みを垂れるそこに。

 My soul's estate in secret guess:

 But wouldst thou pity more, say less.

 When thou canst bid my Leila live,

 Then will I sue thee to forgive;

 Then plead my cause in that high place

 Where purchased masses proffer grace.

 それ、狩人の手で森の洞穴から無理やりに

 引き出されて悲鳴を上げるまだ幼い、

 孤独の雌獅子など落ち着かせるのは別にいい。

 我が苦悩に慰めは要らない…笑うでない!

 Go, when the hunter's hand hath wrung

 From forest-cave her shrieking young,

 And calm the lonely lioness:

 But soothe not - mock not my distress!

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