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異教徒、トルコ説話の一片 The Giaour, A Fragment of a Turkish Tale. (1813)  作者: バイロン卿ジョージ・ゴードン George Gordon, Lord Byron/萩原 學(訳)
異教徒 vs 太守ハッサン
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23

決着

サーベル(つか)まで粉微塵、

流れ落ちた血、点々と。

切り落とされた手なお握り

無念に震える不実の印。

With sabre shivered to the hilt,

Yet dripping with the blood he spilt;

Yet strained within the severed hand

Which quivers round that faithless brand;

ターバン飛んだは、後方はるかに

堅い折り目も二つに裂けて。

着流すローブはファルシオンに引き裂かれ、

それ朝雲をさながらに散らす(くれない)

赤黒い縞模様となり告げる

その一日は嵐に終わると。

His turban far behind him rolled,

And cleft in twain its firmest fold;

His flowing robe by falchion torn,

And crimson as those clouds of morn

That, streaked with dusky red, portend

The day shall have a stormy end;

潅木すべての染みとなる

散り散りになった高級更紗(パランポア)

無数の傷に胸引き裂かれ

背は地に着き、顔は天に向け。

A stain on every bush that bore

A fragment of his palampore

His breast with wounds unnumbered riven,

His back to earth, his face to heaven,

敗れたハッサン横たわる…

見開いた目なおも敵を睨む。

その運命の時が凍りつき

残るは消せない憎しみのみ。

Fallen Hassan lies - his unclosed eye

Yet lowering on his enemy,

As if the hour that sealed his fate

Surviving left his quenchless hate;

その上に身を屈める、敵の(ひそ)めた眉はしかし

その下で血を流した男のように暗い。

And o'er him bends that foe with brow

As dark as his that bled below.

palampore:これも『ヴァテック』から。インド更紗の一種で木版に拠るもの、語源は当地のベッドカバーに相当

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