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異教徒、トルコ説話の一片 The Giaour, A Fragment of a Turkish Tale. (1813)  作者: バイロン卿ジョージ・ゴードン George Gordon, Lord Byron/萩原 學(訳)
異教徒 vs 太守ハッサン
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罪業の呵責に悩む心は、

火に包まれたサソリのようだ。

燃え盛るほどに輪を狭め、

炎は捕虜を取り囲む。

The mind that broods o'er guilty woes,

Is like the scorpion girt by fire;

In circle narrowing as it glows,

The flames around their captive close,

千の断末魔が内に溢れるまで、

気も狂わんばかりの怒りにまかせて、

残るは悲しくも唯一の救い、

敵を刺すため育てた毒針、

Till inly searched by thousand throes,

And maddening in her ire,

One sad and sole relief she knows,

The sting she nourished for her foes,

その毒が空振ったことはない、

激痛一つ、全ての痛みに優り、

絶望しかない頭脳に飛んで入り。

そうして逝くは、魂の闇を消し去るように。

あるいは生きる、火に包まれたサソリのように。

Whose venom never yet was vain,

Gives but one pang, and cures all pain,

And darts into her desperate brain:

So do the dark in soul expire,

Or live like scorpion girt by fire;

かく悶える心は悔やんで止まず、

地上にそぐわず、天にも上れず、

下には絶望、上には暗闇、

周囲は炎、その中には死!

So writhes the mind remorse hath riven,

Unfit for earth, undoomed for heaven,

Darkness above, despair beneath,

Around it flame, within it death!

the scorpion girt by fire:火に巻かれた蠍は我と我が身を刺すという言い伝えがあった。ファーブル先生がこれを再現し、実際は気絶していただけと確かめた件は『昆虫記』に詳しい。

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