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異教徒、トルコ説話の一片 The Giaour, A Fragment of a Turkish Tale. (1813)  作者: バイロン卿ジョージ・ゴードン George Gordon, Lord Byron/萩原 學(訳)
異教徒 vs 太守ハッサン
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時は過ぎた、異教徒は居なくなった。

 高飛びしたのか、独り逝ったか?

The hour is past, the Giaour is gone;

And did he fly or fall alone?

来るにしろ行くにしろ、その時こそ呪わしい!

 さればハッサンの罪、ここに呪われたり

Woe to that hour he came or went!

The curse for Hassan's sin was sent

宮殿を墓に変えるべく。

 来ては去ること砂嵐の熱風、

 破滅と憂欝の先触れのよう、

To turn a palace to a tomb:

He came, he went, like the Simoom,

That harbinger of fate and gloom,

皎々(こうこう)と荒廃齎す吐息の元には

 糸杉の木でさえ枯れ果てた……

Beneath whose widely - wasting breath

The very cypress droops to death -

他の者が忘れて猶も哀しむ陰気な樹が、

 唯一人変わらず死者を見守る喪主が!

Dark tree, still sad when others' grief is fled,

The only constant mourner o'er the dead!

Hassan:敵役ハッサンの名は唐突にここで登場し、何の説明もない。この名は『ヴァテック』に、10年も航海に出たアリ・ハッサン Ali Hassan として出てくる。

cypress:糸杉。伐ると二度と生えない、また棺の材料に使われた事から、喪の象徴

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