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あけぼの  作者: 仙人になりたい
囚われ人
3/11

3

「ごちそうさま。さて、贈り物を持って来るよ」


彼は食べ終わるとそう言って、食器を持って立ち上がる。


「きっと喜んでくれると思うんだ。少し待っててね」


頷いてから、窓の外に視線を移した。朝日が庭の木の葉っぱを照らして、キラキラと眩しい。その光にゆったりと目を細め、そのまま閉じた。


「おまたせ。見て!これだよ」


彼の声に振り返り、彼が得意げに見せたものを見て、一瞬顔が強張った。それをなんとか元に戻して、言った。


「どうしたの?それ」

「この間見つけたんだ。きっと君に似合うと思って。どうかな?」

「うん。そう、だね。気に入った。ありがとう」

「良かった!」


彼からの贈り物は、1組のピアスだった。疾うに閉じてしまった穴を開けてもらうと、受け取ったピアスのその表面を優しく撫で、ゆっくりと耳に付けた。

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