偽善者、放ります
苦手な人のタイプが、3つある。
それは、嘘をつく人、ズカズカとプライベートに侵入してくる人、そして、偽善者だ。
特に、偽善者は怖い。
他の二つは、性格そのままに近い状態で、来ているのが分かる。
だが、偽善者は、性格と反することをしているわけで。
ある意味、嘘をついているわけだが、嘘をつく人と違い、かなり悪質だ。
私が、なぜ、柔道を始めたかというと、投げ飛ばすためだ。
さきほど挙げた人たちを、地面に放るためだ。
苦手なのは、3つのタイプとお伝えしたが、実質ひとりだ。
クラスメートで、柔道部に所属している、たったひとりだ。
高校生になって、まさか、受け身をとりながら攻める人生になると、思っていなかった。
その偽善者の女子は、体格がスゴい。
私は、その女子の半分もなかった。
でも、負ける気がしない。
なぜなら、苦手には、強くなれるから。
「勝とうと思わなくていいんだよ。
成長しようと思わなきゃ。
私は、ずっとあなたのこと見てきたけど、すごく頑張ってるの知ってるから。
ケガをしないように、真剣に勝負しましょうね、頑張ろうね、ファイト!」
「うん」
私、今から、偽善者、放ります。