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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ソーダ

作者: カッピー

静かな夜にソーダを一気飲みした。

今日はとてつもなく暇だ。

何もすることがない。

今は夜の9時。

決して何かを始められない時間ではない。

寝る時間には早い気がする。

明日は休日。

何かをするにはとても良い状況。

なんとなくパソコンを起動させた。

何をするでもなくただ画面とにらめっこしてる。

最近は絵を描くことにはまっている。

途中になってる絵の続きでも描こうか…

でもなんとなく気が向かない。

そこに"ピロリン"と通知がきた。

かつての片恋相手だった。

仲は良かった。

でも1歩勇気が出なかったのだ。

両思いだったかも知れない。

人生で1番の後悔。

「ねぇ明日会わない??」

凄く嬉しかった。

またあの子に会える!

そう考えただけで胸が一杯だった。

返事は勿論OK!!

絶対行くに決まってる!!

久しぶりの再会。

と言うか連絡が来るのもだいぶ久し振りのことだった。

今日は明日に備えて早く寝よう!

時刻は22時半。

ベッドの中でニヤニヤが止まらない。

妄想が止まらない。

なかなか寝付けない。

端から見たら相当キモいと思う。

明日が待ちきれない!

結局寝たのは夜中の2時をまわってからだった。

寝不足かも知れない笑

でもあの子に会える!

眠気なんてすぐに覚めるさ!

ウキウキしながら家を飛び出した。

待ち合わせまではまだかなり時間がある。

でもそんなこと関係ない!

早く会いたい!

その一心だった。

この待ち時間、嫌いじゃない。

私は買い置きのソーダを飲んだ。

シュワっと弾けて甘酸っぱい。

なんだか今の自分みたい。

淡い期待をしている。

あの子も私のことが好きで会ってくれるのでは?と。

恋の再燃。

諦めてた気持ちが再び沸き上がってくる。

待ち合わせ場所は二人でよく遊んだ近所の公園。

思い出の場所。

思い出のブランコ。

久し振りに乗ってみた。

ちょっと違和感。

隣に誰も居ないのが。

そろそろ待ち合わせの時間になる。

キッと自転車のブレーキ音がしてあの子がやって来た。

「知佳ちゃん久し振り!」

「美沙希ちゃん!」

久し振りに会った美沙希ちゃんは前よりも綺麗になっててより好きになってしまった。

美「会いたかったよ~」

知「私も!」

私達はあの思い出のブランコに乗った。

美沙希ちゃんが買って来てくれたソーダを2人で飲んだ。

私がソーダが好きだってこと覚えててくれた!

美「何だか私も最近ソーダ好きになっちゃって♪」

その一言が最高に嬉しくて私はソーダを急いで喉に流し込んだ。

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