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異世界旅行 ー46歳悪ガキの異世界悪戯旅行?ー  作者: 戸口 央田
プロローグ:二度目の世界に行きました
8/60

07.無意識からの起床_7日目

前回のまとめ

1.無気力になる

「うーん・・・」

微睡んでいると、


『がああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

「きゃああああああああああああああああああ!!!」

右耳から女性の絶叫が間近で聞こえ、甲高い絶叫をした。


「やぁぁぁぁ・・・。むりむりむりムリムリムリィ-・・」

頭から布団を被り、両耳を抑えてブルブル震える。

『さっさと起きろ。マザコンやろぉー』

頭の中から声が聞こえる。

「・・・・・・・」


『ッチ。・・・・。ああああああああああァァァァァァァッッッッッ!!』

「やぁぁぁぁァァァァァァァァッッッッ!!!」


・・・・・・・・・・・・


のっそり起きた。

「うぅ…。ひっどい絶叫を聞いた…」

両耳に指を突っ込みながら立ち上がる。

『やっと起きたね、のろま』

「この声ぇ、・・・・、レイ?」

『そうよ。自称天才さん?』

この毒舌、間違いないな。レイだ。

「なんで声聞こえるの?意味わかんねぇ」

『一度目で私の人格を作ってボッチを誤魔化してたんだ。二度目のあんたも同じことしてたんでしょ』

あんたの得意な妄想と空想よ?と、付け足した。

確かに僕は妄想と空想は得意で、レイという人格を作った。ボッチを紛らわすために。

「いいじゃん!頭の中で作ったんだから!声だけロイドじゃないんだから!趣味は人それぞれでたのしみかたがちがうんだし!」

『誰に言い訳してんのよ。ほんとに頭イかれた?』

はぁ…、めんど。とレイは零した。

『じゃ、さっさと支度しろ。今日から学校よ』

「は?まだ夏休みじゃないの?」

『あぁ…。三日間の記憶ないのね。携帯電話で日付見なさい?9月1日よ?』

たのしそうな声に聞こえた。携帯電話を開く。

[ 09/01 07:32:21 ]


「ほんとやんけーーーーー!」

『あっはははっははははははは!ひっひっひ・・・・!』

(どうしよう、どうしよう!なんも用意してねぇ!!)

制服とか、教科書とか、夏休みの宿題とか!

『ひっひ・・・・。なんで宿題あると思い込んでんの?』

「うるせぇ!早く支度しないと!」

タンスを開いては洋服をぶちまけて探す。

『はぁ、はぁ・・・・・。ふぅ…、良いもん見たわぁ。あ~、いい気分』

リュックに筆箱、教科書を放り込む。

(どうしようどうしようどうしよう!間に合うか!?)

『制服は母親の部屋、ハンガーラックに掛けてあるわ。あと夏休みの宿題は無いわ』

えっ!?と考える。

「なんで母さんの部屋?それに宿題がない?」

『母親が暇つぶしで制服着てたのよ。それであんたに返さずハンガーラックに掛けたままよ』

えー…。まぁ、あるかも…。と思い直した。着た理由は考えない。

「でも、宿題が無いってのは?普通あるでしょ?」

『それも忘れたのね…。あんたの通っている学校が先進校なのよ。だから夏休み定番の宿題は免除』

ただし、すぐに抜き打ちテストがあるけど。と続けた。


(そういえばそうだっ『あんた言われないと思い出せないの?まだポンコツね』)

「考えていたところまで割り込まれてる…」

制服一式を母親の部屋から探し出し、全て揃っているかチェック。

(うし、揃ってる。洗剤の香りもある。アラワレテル)

風呂に入って寝汗を流し、制服に着替える。

リビングでパンを二枚、バターを塗って焼いて電子レンジで焼く。

その間に持ち物を確認。

(携帯電話、ハンカチ、警棒。リュックには筆箱、ノート、小説。そして黒サイコロ)

かなり前に雑貨屋で見つけた黒サイコロ。100円とお買い得だっけ。と思い出す。

今はお守り替わりで持ち歩いている。登校日だけだが。それを胸ポケットに入れる。


焼いたパンを二枚食べ、スニーカーを履き、学校へ向かう。

まとめ

1.人格を作る妄想遊びが祟り、人格『レイ』が誕生

2.いつの間にか登校日だった。

多分、みんなついてこれないと思う…。(人格を作る遊びって…)

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