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異世界旅行 ー46歳悪ガキの異世界悪戯旅行?ー  作者: 戸口 央田
第2章:異世界生活は出来るのか
47/60

05_腕の代理を考えよう

よろしくお願いします。今回は短め。

最近は小説作成どころか趣味のゲームさえも意欲ただ下がり中…。


2018/03/23追記

考えると四肢欠損者に対して差別している表現に思えてきたのでサブタイトルを修正

05_腕が無ければ仕事は出来ない

05_腕の代理を考えよう

  次は、お金が一銭もねぇ。おかね、ないと、いきていけない。

「冒険者の登録は出来たし不審者じゃなくなったな。んじゃ、俺は帰るよ」

「取り持ってありがとねー」

 騎士の人はそう言って冒険者ギルドから立ち去った。登録が出来ているかまで確認したのかな。


「簡単な依頼はある?お金が無くて食べられないから稼ぎたいけど…」

 控えめに言ってみる。レイが持っている四次元バッグを売ればまとまったお金が出来そうだけど勿体無い。そうなれば依頼を受けることでお金を稼ぐしか手立てが無いわけだ。

「え?…薬草採取の売却であれば簡単ですよ」

「薬草の採取か…。特徴が分からないけど…」

 簡単だろうけど薬草の特徴が分からない。

「少々お待ちください…。これを見て探してくださいね」

 机に広げたものは紙だけど、薬草の特徴について書かれているものだった。特徴は…、緑色の花を咲いていて葉が青色となっているらしい。

「ありがとう、レイが持っといて」

 レイが紙を丸めて四次元バッグに入れる。必要な情報は手に入れた。あとは薬草を手に入れて売ればお金が手に入る!

「じゃあ、薬草を探してお金を稼ごうか」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 僕らは現在、城壁の外にある草原にいる。

 受付嬢に勧められた薬草をギルドで売ってお金を得るために、この草原で薬草を入手することにした。

「よし、探すぞ!」

「あんたは両腕が無い状態で草刈りできるの?」

活き込んで宣言したのに落としてくるレイ。

「私が薬草を探すから、あんたは義手かなんかで腕の代わりを考えてなさい」

「…わかった」

 レイは薬草を探し始めた。

 思えば手が無いと何もできなかったことを忘れてた。この状態だと草を刈れないし束ねることも出来ない。仕事が制限されることと選ぶ必要が分かったよ…。


 僕はシールドの上で胡坐を掻いて瞑想する。社会人として働いていた時にストレスや悩んだ時とかにある程度冷静になれて思考に耽ることが出来た。難点は疲れが溜まっているといつの間にか眠ってしまうことと、仕事の休憩時間で思考に耽っているといつの間にか休憩時間が無くなっていたことか。


ペイリルさん、聞こえてる?

『聞こえていますよ。腕のことについてですか?』

そうなんだ。腕を代わりに使える方法は無いかな?創造神ではあるんだし何かヒントは掴めるかも。

『私よりも貴方の方が人族の身体に詳しいのでは?』

そうなんだけどねぇ…。

『どうやって補うようにしているのですか?』

うーん、義手を作ろうかと考えているけど、どうやって複雑に指を動かせるか分からないんだよ。それどころか電気が無いからどうすれば動力に出来るかも検討つかないし。

『魔法で補うことはできませんか?』

魔法ねぇ…。何となくだけどどこまで補えるか分からないな。全く出来ない時を考えると絶望感がでかいだろうし。

『シールドを自在に動かせるのであれば、それで代用できるかと思いますが?』

シールド…、やってみようかな。僕は目を開けて両腕を見る。中途半端に切断されている腕は肘より少し先で袖が地面に垂れている。この状態であれば誰がどう見ても腕が無いことが分かる。今度は両腕を上にあげて袖を肩まで寄せて切断面を見てみよう。

「…痛々しいな」

ペイリルさんが止血程度の回復をしてくれていたのは覚えているけど、切断面は赤い肉と骨が見えていて皮膚が覆われていない状態だ。ペイリルダンジョンで一度しか見ていないからか、自分でも痛々しく見える。イメージだけど切断された腕は皮膚が覆われて丸くなるらしいけど、そもそも皮膚がどうやってどれだけの時間で覆われるのかもわからないな。

「その前にこの腕を完治させる必要があるかも」

『確かにそうですね。どうすれば良いのでしょうか…』

うーん、これはレイに相談するかな。


 レイを待っている間に腕はどれくらいのサイズにするか、右手だけでもシールドで出せるかを試してみるが全くうまくいかない。腕なんてただの長方形にするだけではなく、腕独特の湾曲したところがあるようでコレジャナイ感があった。手をシールドで再現しようにも難しい。指先と側面は丸くする必要があるし、片手だけでもシールドは指5枚と手のひらの1枚で最低6枚は必要になる。関節を意識して作らないといけないから6枚じゃ足りないはず。指も独立して動かすことにもなるし、それを両手となれば制御もまた複雑になってしまう。駄目だ、これはすぐに代用できるようなもんじゃない。


 座っているシールドを後ろにも広げて仰向けに転がる。空は雲一つない晴天である。ただし日は傾けているが。

「レイ遅いな…。なんかあったのかな」

『エンドダークドラゴンの身体ではありますので、余程のことが無い限りは傷つきませんよ』

そーなのかな…。思えばレイもこの身体は高スペックだって言ってたな。使える手が二つあるし棍棒だけど武器はあるから、僕よりは戦えるはず。

面白いとか面白くないとか、文法おかしいよ!ってところがあれば、評価ポイントとレビューをぜひ、お願いします。

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