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異世界旅行 ー46歳悪ガキの異世界悪戯旅行?ー  作者: 戸口 央田
第2章:異世界生活は出来るのか
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02_助けた代償

よろしくお願いします。

タイトルが前回と同じにしていたとは…!

僕は今、レイに肩車されて走ってもらっている。

あれから数回ノックして、時折遠くを見るように眺めてはまたノックを数十回を行った。

そのあとはバットを持ち、僕を背負って走っていた。体位がきついから肩車に切り替えたけど。

「レイ、ゴブリンなんていた?僕には全然見えてなかったけど」

「大丈夫よ、私は見えていたわ。だいぶ頭数は減らしたし」

んー、そう?

レイのことだから何かあると思うけど。


「ほら、着いた」

レイがたどり着いた場所は大量のゴブリンが倒れていた。

1、2、…たぶん10体くらいか。頭に穴が開いて死んでいるやつに、足や胴体に穴が開いてかろうじて生きているゴブリンもいる。

なかなかひどいことしたなぁ。レイが。


「レイはあの距離でゴブリンを見えていたの?」

「そうよ?ほかに追いかけられていた二人がこいつらってわけ」

レイが顔を向けてそう言う。

一人は地面にへたりこんで休んでいた。半袖で濃い茶色の服装をしていて、右手にワンド?小さめの杖を持っている。

もう一人は地面に大の字で倒れている茶髪の女の子で、青色のコートを着ていて帯剣している。

この娘たちが追いかけられていたらしい。

へたり込んでいる方の女の子に声を掛けてみた。

「とりあえず、大丈夫?どこか怪我した?」

・・・・・ん?何で見ているの?

「ロウ、怪我していることを期待しているの?」

「えっと~…、違う、よ?怪我していないかを確認しているんだけど?」

そんなことで期待しても治療も回復もできないから、ね?

「はぁ…、怪我は無い?立ち上がれる?」

レイが代わりに手を差し伸べて労った。

「は、はい…。怪我は無いですが、ずっと走り続けていたので、立てないです…」

「そう、じゃあもう少し休もうか」

「あ、あの!…助けてくれたのですか?」

「えぇ、そうよ。棍棒も粉砕したし、足や胴体も狙って妨害したんだから」


少し遠くで眺める。僕の知らない世界で話してるー…。

「ってか、あの小石はその意味だったの!?」

「そうよ。だってゴブリンの妨害をするって言ったわよ?」

うぅ、確かにそう言ってた…。

「だから、この人たちを助けるためにそう言ってたわけよ」

『そして、住んでいる所が町か村か、案内させようか』

後半はレイの声が頭の中で響いた。

「器用な事を…」

まぁ、理想的と言うか合理的な理由だね。


そのあとレイが助けたあの女の子二人は立ち上がる。

怪我自体は無いようだし、単純にスタミナが無くて回復しただけのようだ。

「助けてありがとうございます」

「ほんとうに、ありがとうございます…!」

二人の女の子が頭を下げてお礼を言った。

「ゴブリン自体は弱いだろうけど、二人だけでは無謀じゃない?」

「見つからないようにしていたのですが、戻っているときに見つかってしまって…」

それで追われていたと…。

「お礼をしてもらいたいんだけど、良いかしら?」

「は、はい。…出来ることでしたらなんでも」

顔を赤らめる青色のコートを着た人が言った。

「と言っても簡単な事よ。私たちは旅をしていて町に行きたいの。そこまでの案内をしてくれないかしら?」

「はい!そうゆうことでしたら大丈夫です!」

茶髪の子が元気よくそう言った。

「じゃ、お願いするわね」

町まで案内する当てが出来た。

レイのおかげで。


()は町に道中に話を聞いた。

半袖で濃い茶色の服装をしている娘はフォレム、青色のコートを着ている娘はレープルと言っていた。

この草原ではウォレルフと呼ばれる魔物が現れるらしく、その討伐を成功させるために来ていたけどゴブリンの集団に見つけられて追いかけられていたという。

「レイさん、本当にありがとうございました」

「私たちももう少し鍛えて、ゴブリンの集団でも勝てるようします!」

「まぁ、簡単でしょうけどね」

レイが二人にそう答える。

キャピキャピとレイに話しかける二人。

そう、僕の存在は無視された!

なんだよ!第一印象が最悪だからって無視するのはひどいよ!

土属性魔法のストーンバレットも初めて発動して上手く出来たのに!

『うるさいわよ、こいつらだけでもうるさいのに』

仕方ない、ペイリルさんと話そう。

(はぁ、もういいや。ペイリルさーん、話しよー)

『・・・一応ですが私は神なんですよ?』

(えへへー、でも色々考えていたことはあったんでしょー?)

『まぁ、着くまでの間は何を話しましょうか・・・』

僕とペイリルさんは頭の中でスキルや魔法の話をし続け、レイは助けたフォレムとレープルの二人にうんざりしながらも躱し続けた。


お読みいただきありがとうございました。

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