20_ペイリルダンジョンの主
よろしくお願いします。
うーん、話がゴリ押しになりました。
そして服装の説明がかなり雑…。この手の知識と説明がどうも出来ないです。
『お待ちください。勇者様方』
部屋全体から声が聞こえたとき、部屋の中央に魔法陣が現れ、白い光で部屋いっぱいに塗りつぶされた。
目を暫く閉じていると白い光が消えていった。
目を開けると、何かが宙に浮いていた。
長袖のワンピースを着ており、背中には六枚の羽が広がっている。
髪は足よりも長く白髪。だが顔は白い光によって隠されていた。
『勇者様方。どうか、どうか私を殺してください。どうか、どうか…』
クラスメイト達と騎士達は(もちろん僕も)黙って出現した何かを見つめていた。
さっきのゴリラとは違う威圧を感じて動けない。威圧と言うより重圧か?存在するだけで圧倒される何かを感じて身体が動けない。無理に動かすと先に殺られる、そんな直感が頭に支配される。
『代わりに解析を掛けるわ』
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名前:【創造神】ペイリル 性別:-- 種族:----
体力:---- 魔力:----
STR:---- DEF:----
スキル
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称号
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レイが代わりに解析を掛けてくれたけど、何も分からない。
分かるのは神様が出てきたことぐらい。
『なぜ、なぜ私は存在するのでしょう…。なぜここにいるのでしょう…』
『そんなもの知らないわ!』
(レイ、突っ込んじゃいけない…)
創造神に対して突っ込んだレイを宥める。
身体は重圧で動けないけど思考は問題ない。危害はなさそうだけど攻撃を強要させるのはどういうことだろう?
『あんたが喋れないなら、私がしゃべるわよ』
(そんなこと出来るの?)
『身体は入れ替わるけど、呼吸と喉は動かせるんでしょ?なら対話しようじゃない』
(なんという気合論…)
レイって僕の身体の筋肉とか体重感覚とか、僕以上に知ってるんじゃない?脳みそのリミッターを外したりとか。
「まさか…、そんな…、伝説は本当だったのか…」
隣にいたガントさんがそんなことをつぶやいたことを聞こえた。
ん~…、図書室で調べた神様伝説のこと?
「おい!創造神が何しに来た!!」(レイが言った言葉)
『創造神に対して不躾すぎない!?もう少し言葉選ぼうよ!』(僕)
(何言ってるの?ほっといたらなんか消えそうだからすぐに返答したのよ)
それにしては言葉使いが荒すぎる…。
レイの言葉に創造神が反応した。身体をビック!!!と動いた。
『なぜ、なぜその言葉が…、創造神と…』
「なにって、解析掛けたからよ。創造神のペイリルさーん!」
(レイ、やばいって!煽っちゃダメ!)
なんかペイリルさんの身体が目に見えて脱力したよ!これ以上やめといて!
|僕(?)は周りを見ると、みんなは全く身動きしていないように見える。
でも分かる。あいつなんかやらかしてる!って雰囲気で分かる!
『まさか、でも…』
「私たちはあんたの話を聞く権利がある!今からそっちに行く!」
(身体強化をフルで掛けろ!)
『了解…。死なないよね?』
身体は一つだよ?抵抗されて即死とか笑えないよ?
(死んだら死んだでいいのよ。それだけで終わるなら尚更マシよ!)
仕方なく身体強化を掛ける。感覚的には使える魔力の6割を使った。
「行くわよ!話をするか殺されるか!覚悟決めろ!!」
レイが短剣を逆手で構え、しゃがんで両足に力を籠めて飛び上がる。
真上にかなり飛び上がり、「足場!!」と同時に背中にシールドを張る。
シールドを足場に再度、足に力を込めて創造神に向けて解き放つ!
今度は創造神に向かう。
『え…、ちょ…っと、待って!』
戸惑う声が部屋中に響く。
『あ、もう、て、転移!』
創造神が両手を前に突き出し、複雑な魔法陣が出現する。白い光が生まれ始め、光線が発射される。そして光線はレイが動かす僕の身体を飲み込み、光線が収束した時には身体は消失していた。
『あ、あぁ・・・・、やってしまったあぁぁぁ・・・・・』
そんな声を響かせ、身体を徐々に薄くなっていく。やがて身体は消失した。
お読みいただきありがとうございました。
若干、予想していたあらすじと違いますって?
私も思います…。(震え声)




