表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界旅行 ー46歳悪ガキの異世界悪戯旅行?ー  作者: 戸口 央田
第1章:異世界へ飛ばされました
28/60

19_魔物の脅威③

よろしくお願いします。

バトルです。長いです。お暇な時間で読むことをお勧めします。

※少なくとも3000字超えています。

()は少しだけ進んで止まった。

右手を前に出し、「敵を貫け、ウォーターバレット」と唱える。

水の水滴を右手のひらから出現させる。

「・・・・・」

そして10秒間、そのまま留める。

『圧縮かんりょー。いつでもいいよ』

ロウの完了合図を聞き、水滴を飛ばす。


本来のウォーターバレットはこぶし一つ分のサイズでボールを投げる程度の速さしか出せない。

もちろん魔力を多く込めることが出来ればサイズを大きく、早い速度を叩き出せる。

でもサイズを水滴程度に魔力で圧縮させる(・・・・・・・・)ことで格段に速度を底上げさせ、接触する面を小さくすることで衝撃を一点に集中しやすくなる。そして、ロウ(・・)の操作により回転させることである程度だが貫通力を生み出させる。もちろんベースは銃器の発射構造を考えて操作した。人間相手なら十分な威力は、弾き出せる。

では、あのペイリルゴリラとかいう魔物はどう効くか。

グチッ!

「グガァァァァァァァッ!」

首筋付近に命中した水滴は嫌な音を立ててしぶき飛ぶ。

ガントさんから離れ、命中したであろう首筋を右手で擦っていた。

貫通こそしなかったものの、ある程度ダメージが効いたようだ。


『あれだけ回転と速度を上げたのに穴すら開かないなんてね。普通に攻撃しても通じないよ』

「確かにそうね。普通じゃない攻撃で殺らなきゃ」

『字が違う…』

「ロータ!下がってろ!!」

「倒さないと戻れないですよ!」

ゴリラがこっちに向いた。

『ご立腹だよー。ブチ切れてるよー』

(上等。ぶちぎれたバカは扱いやすいわ)

ゴリラが走り、右手を振りかぶってきた。

(ゲームのエイミングは得意だったわよね?)

『意図は掴んでいるよ』

()はゴリラの右目を狙い、タイミングよく円錐形のシールドを展開し発射。

尖っている所に右目に衝突させる。

「ガァァァァァァァアアァァ!!」

()の左側へ勢いあまって突っ込んだ。

「ウォーターバレットの様子と言い、右目を潰した反応と言い、痛覚耐性が無いわね」

『右目が潰される痛みは流石に暴れるよ…』

右目を両手で抑えて悶えているゴリラなんて見たくない。

「早急に殺すわ」

(でもどうやって殺せる?)

「思いついてるやつをやろうか」

まぁ、そう簡単にいくとは思っていないけど、弱らせるぐらいはできるかしらね。

その前に解析で魔力残量の確認。

------------------------

名前:レイ 性別:男性 種族:人族

体力:100 魔力:6000/7500

------------------------

身体強化で1500は消費したけど、魔力はまだまだ残っている。

(まず、顔周りを両手ごと覆いなさい)

『了解。ついでに拘束もしようか』

ロウがシールドを発動し、両手ごとシールドで覆う。そして両肘とお腹をシールドを使って壁に埋められているような感じで固定させる。

(こいつの身体は人型寄りだから拘束しやすいはずだけど、どう?)

『問題ないよ。本来は骨格とか筋肉量とか、構造の違いがあるはずだけどね…』

身動き取れないことに気付いたな。暴れ始めた。

(対処できるんだから、細かく考えなくてもいいわ。次)

------------------------

名前:レイ 性別:男性 種族:人族

体力:100 魔力:5500/7500

------------------------

顔を覆ったシールドの内側(・・)にウォータシールドを発動させる。

『すべての魔力をそこに注ぎ込む!』

「これで溺死するかしら?」


このやり方自体はかなり前に思いついていた。

部屋の中で一度、ウォーターバレットを発動したが、床が水浸しになったし、中庭で練習するときも、的として使っていた壁も水浸しになっていた。

つまり、生み出した水はその場に残る。

試していないけど、火属性魔法も土属性魔法も同じ現象が起こるだろうけど、それは後。

もちろん練習としてウォーターシールドを使ったが、周りが泥だらけになったんだし、この考えは合っている。飲み水も生み出せるんだから。

それで今回はシールドを頭全体に覆い、ウォーターシールドを内側に発動させた。

するとどうなるか?シールド内で水が溜まり、ゴリラの口と鼻に流れ込む!そして息が出来なくなるという物。

「ゴリラが死ぬか、魔力が無くなるのが先か…」


20分後…


ゴリラの頭部付近に来ていた。シールドを使い少しだけ上、つまり空中にいる。

身体だけを見ても様子が見えないので、上から確認している。

「口は半開き、泡も出ている」

『まだ生きているようだね。気を失っていると考えた方が良いんじゃないかな?』

「そう考えた方がいいわね」

私は右手を上にあげ、呪文を唱える。

「敵を貫き命を絶て。アースニードル」

計三本、空中に土で出来た杭を出現させる。

『魔力で圧縮させるね』

すると三本とも細くなった。長さも変わらないが鉄骨のように固くなる、はず。

「・・・・・・・・」

無言で右手を下し、グチッ、ドチッ、ブチっ!と生々しい音を立てて、ゴリラの気道を狙うように縦に沿って貫かせる。痛みで気付いたらしく、両足を地面につけて立ち上がろうとするが、力が入りにくいようで上手く行かない。

もちろんロウがいまだシールドを使った拘束を解いていないからだ。

口から吐血していて、シールド内にたまっているのだろう。満杯にした水が赤く染まっていく。

暫く待ち、ゴリラに解析を掛ける。

------------------------

名前:ペイリルゴリラ 性別:雄 種族:魔物

体力:10/4000 魔力:500

------------------------

『まだ生きているね…』

体感だけどある程度魔力は残っている。

「敵を燃やせ。ファイアーランス」

火属性中級魔法のファイアーランスを出現させる。

『はいはい圧縮圧縮~』

ロウが圧縮させてファイアーランスを魔力で圧縮させて威力を倍増させる。

(小さすぎない?)

なに?光る爪楊枝?ファイアーランスそのものが小さくなりすぎてるんだけど。

『火力と貫通力を突き詰めて圧縮させたらこうなった。威力と貫通は保証できるよ』

「はぁ…。取り合えず刺す」

圧縮させたファイアーランスをゴリラの首元に向かって発射。

ファイアーランスが触れた瞬間、炎が迸りゴリラの内側を燃やし尽くす。

(さいっこうの威力ね。流石)

『いや、これオーバーキル…』

私は床代わりのシールドから降りてゴリラから離れる。

(これで戻れるかしら)


扉の方を見ると、あいつら(クラスメイト)と騎士たちがこちらを見ていた。


アレは違う。

仲間じゃない。

消えちまえ。

過去のキオクがオモイダス。


(ほんっとうになァ…、あいつらァ…)

『あいつらを気にする必要はないよ』

(ハァァァ…。戻るわ…)

体中の力を抜いて深く息を鼻から吸い、口から空気を出す。

(うん…。()に戻った…)

依然として状況は変わらない。でも僕の認識は変わる。

「扉は開けられる?脱出が先だよ!」

皆は我に返り、扉に殺到した。

解析を掛けてステータスを確認する。

------------------------

名前:古戸朗太 性別:男性 種族:人族

体力:100 魔力:1500/7500

------------------------

割と魔力は残っている。帰りも小さい戦闘なら大丈夫かも。

「ロータ。今のは何だ?」

横から声が聞こえて、顔を向けるとガントさんがいた。

「魔力をかなり込めたファイアーランスですよ」

「それだけであの威力は…。いや、倒してくれてありがとう。この場にいる騎士達でも死者が出ていたかもしれない」

ん?それだけ強かったのか?

「かなり危なかったのですか?あのゴリラ」

「あぁ、私たちにも見たことが無い魔物だった。どう対処するか分かっていなかったんだ」

「あぁ~…。そうでしたか…」

『倒すしかないことは分かっていたはずだけどねぇ』

(殺されてはいけないVIP(勇者達)もいるんだ。最悪、身を犠牲にする覚悟もあったんだろうね)

「今は誰も死んでいないんです。このまま帰還しましょうよ」

「はぁ…、そうだな。さっさと帰還してまだ早いことを報告しよう」

ガントさんがそう言った後。

『お待ちください。勇者様方』

部屋全体から声が聞こえた。

お読みいただきありがとうございました。


基本的にレイは負けません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ