表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界旅行 ー46歳悪ガキの異世界悪戯旅行?ー  作者: 戸口 央田
第1章:異世界へ飛ばされました
26/60

17_魔物の脅威①

よろしくお願いします。

中途半端だと感じますが区切ります。

この世界には大きく分けて二種類の生物が存在する。

一つは動物。草食動物と肉食動物に分類され、『魔法』は使えない。

もう一つは魔物。草食肉食問わず存在し、体内に『魔石』を宿し『魔法』を意識、無意識問わずに使うことがある。

この世界では人族は勿論、エルフや魔族とかいるらしく、動物と魔物どちらかは区別しないが、トラやサメよりも強い生物が棲息するらしい。

僕もゴブリンやらオークやら、記録されている本で存在することは分かったけど、実際にどれだけ強いのか、集団戦術がどこまで厄介な戦術かまでは体感しないと分からない。

言葉で伝える切り傷の痛みとと実際に感じる切り傷の痛みはどちらが伝わりやすか、言うまでもない。


簡単に言ってしまえば、魔物はどれだけ強く、人族つまり人間の強さはどれだけちっぽけなのか。

僕とレイを含む、勇者ことクラスメイト達は認識させられた。


――――――――――

僕の装備はガントさんが望んだ(・・・・)ものを二つ、取り揃えてくれた。

片手で持てる杖ことワンド。素材は木材で作られており先端には透明の水晶がついている。

もう一つは短剣。両刃になっており、筋力が貧弱な僕でも振り回せるぐらいの大きさと重量だった。

解析を掛けるとこう出た。

------------------------

ワンド:伐採された木材をそれっぽく整えて先端に水晶を接着させただけの杖。

------------------------

------------------------

短剣:取っ手をそれっぽい木材で整えたもの。切れ味はそこそこいい。

------------------------

あえて言おう。解析じゃねぇよ!鑑定だよこれ!

そのうえ粗悪品じゃねぇか!使ったら消費魔力量が少なくなるとか魔法を発動しやすくなるとか!

そんな性能を期待していたのに!ってかほんとに武器だけだよ!ローブとか装備品が欲しかった!

ちなみにクラスメイト達の装備は黄金の剣や盾・鎧を着ていました。良好な待遇を望む!

『断る』レイがそう言った。



僕たちは騎士団長ガントさんの後ろからついていく。

ボス部屋らしい場所は意外と明るい。天井はかなり高く、部屋全体が見えるぐらい発光していた。

そして部屋自体もかなり広く、体育館と思えるほどだった。

(ボスに挑むなら装備を整えたかったな…)

『本当ね。そこら辺の騎士から奪えば?』

(それが出来るぐらいなら王城から脱走しているよ)

『はぁ…。それもそうね』

クラスメイト達が少し広がって、周りを確認している。

少し時間が経ったとき、ズゥウウン!と、扉が閉まったようで物々しい音が後ろから響いた。


・・・・・扉が閉まった?

後ろを見ると入ってきた扉は既に閉じられていた。

慌てて扉まで戻り、手で触りながら確認する。

扉は内開き。ガントさんが押し開いたところを見た。手前に引くための取っても無い。そして、指を入れるぐらいの隙間もない。

「閉じ込められた…」

「おい、何してんだ?」

近くの騎士が聞いてきた。

「閉じ込められたんですよ!まずくないんですか!」

「大丈夫だろ?勇者様もいるんだ。ここの魔物は弱いから大丈夫だよ」

「・・・・・。そうですか…」

僕は押し黙り、扉を見る。

(・・・・・目がある?)

内側の扉にも同様に彫刻があり、目が彫られていた。まるで部屋全体を見渡せているような…。

(・・・・・・うわ)

一瞬だけ、彫刻の目とあったような気がした。


背後、つまり部屋の奥から光始めた。

僕はその先を見る。

(魔法陣?)

青白い光が上に登っている。

やがて青白い光は薄れていき、魔物は現れた。

体毛は黒色のゴリラ。だけど牙は外に二本出ており、目は赤くなっている。

一目でわかる。やばいやつが来た。


お読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ