【閑話】15_ペイリルダンジョン伝説
よろしくお願いします。
あるダンジョンの伝説についての絵本で書いています。
読まなくても大丈夫です。
ペイリルという神様がいました。
生物に知恵を持ち、集団で暮らすようになった時、ペイリルは生物に魔法と言う奇跡を教えました。
魔法を使えば苦労して作っていた火種は簡単に作り、遠い湖から危険を考えながら汲んでいた水もその場で出せるようになりました。
生物は人間、獣人、エルフと分けてそれぞれ発展していきました。
やがて知恵を付けた生物は国と言う大きい集団で暮らすようになった頃、魔法の技術を磨いては国同士で戦争をするようになりました。
ペイリルは遠い遠い北にある一つの国に肉体と魔法を強くする方法を信託として教えました。国同士で戦争を止めるために。
その国は方法を信じ、失敗を繰り返すも長い年月を掛けてようやく成功することが出来ました。
北の国の王様は自ら出向いて、戦争を辞めるよう国に説得をしました。
ですが説得を聞いてもらえず、むしろ王様に襲い掛かり、魔法を強くする方法を教えるように言いました。王様は反抗し、強すぎる力を解き放ち、国を滅ぼしてしまいました。
王様は別の国に赴き、戦争を辞めるよう説得するも同じように襲われます。とうとう王様は説得を諦め北の国に戻りました。
北の国は人間、獣人、エルフには全く似ておらず、凶悪な風貌と魔法を使うことから『魔族の国』、その国の王様を『魔王』と呼ばれるようになり、人間、獣人、エルフは崇拝する神様のペイリルを『魔神』ペイリルと呼ばれるようになりました。
そして神々は魔神ペイリルを下界に堕とされました。魔神ペイリルは堕ちた場所に穴を掘り地下を作りました。そして勇者が来た時こういうのです。
『私を殺してください。さすれば世界は平和となるでしょう。』
ですが今も魔神ペイリルは倒すことは出来ていない。それはなぜか、勇者のみぞ知ることでしょう…。
お読みいただきありがとうございます。




