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異世界旅行 ー46歳悪ガキの異世界悪戯旅行?ー  作者: 戸口 央田
第1章:異世界へ飛ばされました
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14.ペイリルダンジョン前のお話

お久しぶりです。

残業に人事考課、年末調整にときどきゲームに忙しすぎて書けていないです。

ゲーム?まぁ、残業で精神に異常を来てたんですよ…。

「護衛騎士及び、勇者様方全員、馬車に乗り込みました!」

「では、正面開門!」

ゴゴゴゴゴゴゴ....。

木製と所々に鉄製の部品で補強されている門が開いていく。

そして、完全に門が開ききった。

「護衛騎士及び、勇者様方の出発ー!」

ガラガラガラ...。

護衛騎士と11人の勇者たちを乗せた合計4台の馬車が走り正門から出発した。

王都と呼ばれる城下町を走るが、今は日が出ていない時刻なので全く人が歩いていない。現在は護衛騎士達の馬車に乗り込んでおり、ペイリルダンジョンと呼ばれる場所に向かっており、このダンジョンで実践を経験することになっている。馬車は一台で5~6人乗り込めるのだが、馬車一台につき騎士一人は配備しなければならないらしく、勇者が乗車している馬車の内一人だけ騎士たちの馬車に交換することになった。役立たずとして城内で有名になった僕が必然として代表となることは必然と言えよう。ただ周りは先日、三人対一人で訓練と評したリンチを返り討ちにした騎士三人が座っており、居心地は非常に悪い。その三人は親友らしい他の騎士と笑顔で会話しており、先日のことはあまり気にしていない雰囲気を感じているが、心はどう考えているかは分からない。

かなり早起きしてきたので次第に瞼が重くなり、仮眠を取ることにした。


――――――――――――――――――――


三人の騎士達と訓練が終わった後の5日間をまとめると、あまり進展はなかった。

魔法の創作についてだが、結果を言えば出来なかった。

本そのものに魔力を流すことは出来る。そして魔力が宿っていることはなんとなく体で感じることもできた。では次はどうするかを考えるが、何も思いつかない。

魔力を見えることが出来れば多少は進展するだろうがそんな特異体質ではないし、試しに両目だけ魔力を溜めても身体強化になってしまう。ちなみに効果は視力の向上でした。

スキルでは水属性魔法の練習をすることにした。理由は生活魔法で飲み水を生成できるからだ。体を洗うこともできるし消費した魔力分は飲み水にも充てられる。無属性魔法では出来ない遠距離攻撃も可能になるのも理由の一つだ。

ちなみに水属性魔法の初級攻撃魔法はウォーターバレット。こぶしほどの大きさもある水球を浮かし、敵に飛ばして攻撃する魔法で、火属性の魔物には有効である。

中庭で人気(ひとけ)の無い場所にウォーターバレットを飛ばして練習していた。部屋で練習をしたら床がびしゃびしゃとなったので、外で練習することに。レイとの会話で『殺傷力無いわね~』とか、(そうだね~でもシールドと併用すれば窒息死できそうかもね~)とあまり益体のない会話?をしながら練習していた。

勇者達(クラスメイト達)はなんかまた練習してんな~って普通に見られていたが、練習を見学していたメイド・騎士達はなんかこちらを凝視していた。無属性魔法しか使えねぇ奴と考えていたらしいけどなんか奴ら(メイドと騎士達)の考えを裏切れたらしい。もちろん、レイの言葉だけによるスパルタを受けながら、水属性魔法の攻撃と無属性魔法のシールドを併用の練習もした。だいぶ魔力が消費すれば部屋に戻り瞑想で気持ち的に魔力を回復を努めながら魔法をどうやって創作できるのかを考え、そしてある程度魔力を回復出来れば再度練習するの繰り返す。

それで王城生活に一部変わったことがある。食堂でおいしい食事を取ることが出来たこと!以前はパン三つだけだったが現在は暖かいスープとふわふわのパンを朝昼夕の三食も食べられるようになった!騎士団長のガントさんが何かを言ったようで、料理を運んでくれる人が渋顔をしながら運んでくるのだ。まぁおいしいものが食べられる状況になっただけありがたいものだ。

そして、部屋に配置されているボロボロの机の上に着替えも置いてくれるようになった。これもガントさんがメイドに何かを言った可能性がある。少なくとも僕の事情をある程度?汲んだ反応はあったのが、分かっている人ではガントさんだけ。相変わらず、メイドや勇者達(何度も書くけどクラスメイト達)よりも数段品質が落ちるものの、同じ服を何日も洗って着まわしているのは限界があったからなぁ。

そんな感じでこの5日間は過ごしていた。



そう言えば、昨日は担任である八塚(やづか) 加奈子(かなこ)先生とも話したっけ。

どう過ごしたか?母親の体調はどうだったか?メイド達から悪評を聞くが大丈夫?と、色々聞かれたなぁ。

――――――――――――――――――――


不意に左肩を二回、軽く叩かれた。

「そろそろ起きろ。ペイリルダンジョンに着くぞ」

目をうっすら開けて、左肩を叩いたであろう騎士を見る。

こちらを真顔で、だけどどこか優し気な雰囲気を感じ、悪意で起こしたわけではないらしいことを察した。

両目を擦り三回瞬きをした。

「起こして頂き、ありがとうございます」

「良いってことよ。それより体調は大丈夫か?」

「うーん…」と首をほんの少しだけ回し、ダンジョンで戦えるかを気にしてるんだなと考えて、

「大丈夫です。何かあればシールドで守りますので」と返した。


現在、レイのスパルタ言語による思考がネガティブ状態になっている。

そのため何を頼まれてもYes!マンになっていた。


「そ、そうか?あまり動けないならあまり前に出るなよ。死んだら何もならないからな」

「そうですね。では、あまり前にでないようにしますね」

「…気をつけろよ」

…そのあとの会話は無かった。


暫く待っていると馬車が止まった。

先ほど会話した左の騎士から「着いたな。降りろ」と言われた。

馬車から降りて周りを見る。

ここは草原になっており、うっすらとだが遠くに森があることを確認できた。

どこにダンジョンがあるかは分からないが案内されるはず。

案内があるまでなんか作業していたら手伝って待機しておこう。

お読み頂きありがとうございます。

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