07.解析考察
よろしくお願いします。
短めです。
------------------------
[スキル]
分析
あらゆる概念や物体、存在するものを分析し、理解することが出来る。
妄想・空想LV:MAX
頭の中で思い描ける。思い描いたものは決して忘れることはなく、仮想空間として利用もできる。
無属性魔法
無属性魔法を扱える者が手に入るスキル。全ての無属性魔法が使えるが、本人の技量次第。
[称号]
【異界の者】
異世界に召喚された者のみに与えられる称号。
あらゆる言語を見聞きし、書くことが出来る。
【二度目の生を生きし者】
転生を果たした者にのみ与えられる称号。
以下の者が人格を目覚めます。
1:古戸朗太
2:古戸朗太
3:レイ
------------------------
『さぁ、どれから突っ込む?』
(まずは妄想・空想ってスキルかな。ってか妄想・空想ってスキルなの!?)
確かに得意だよ!?妄想と空想は暇つぶしにも使えるからね!でも、LVがMAXってなんだ!MAXは嬉しいけどさ!寂しいやつって思われるじゃん!・・・・。人格もどきを作っている時点で寂しいじゃん!!
『結論。試せば分かる。次、【二度目の生を生きし者】』
29歳の僕が死んで17歳の頃に転生?戻ってるわけだから、人生を二回、経験しているからこの称号があることは分かるよ。
でもね、最後の説明文は何だ!!
「この称号により、以下の者が人格を目覚めます。」って!
「1:古戸朗太」これは分かる。多分僕のことだろう。
「2:古戸朗太」誰だよ!?誰のことだよ!?もしかしたらこれは17歳の僕のことかな!?だって29歳が僕なら17歳の人格があるかもしれないけどさ!
「3:レイ」なんでレイもちゃっかり人格を目覚めてんだよ!?
29歳おじさんの世界ではさ!こう話したら、こんな性格だからこう返してくるんだろうな~って感覚で言葉を選んで喋らせるような感じだったんだよ!
17歳の世界になってどこか人間っぽさがあるな~って感じてたけど!人格に目覚めてたんだ!そりゃあ人間っぽく感じるよ!
『結論。ほんとに多重人格になっていたっぽい』
(はぁ、はぁ。言葉に出ていないよね?)
『大丈夫よ。悶絶しながら床を転がっている姿は頭おかしい人だけど、言葉までは出てないわ』
(良かった…。良かったか?)
窓から外を覗くとクラスメイト達と鎧の人はいなくなっていた。
いつの間にか移動していたようだ。
『食堂に行ってみる?食事は、出されるはずよ』
(そうだね。役立たずの人にどう扱われるかは分からないけど)
立ち上がって全身の埃をパンパンッ!と叩いて落とす。
(空想でマッピングが出来ないかな)とふと考えて、頭の中に四角形が出来上がる。扉の部分だけ赤線になっている。
(これでいけそうだ。割と便利かもな。妄想・空想スキル)
にしても、と朗太は思う。
(これからなんでも使えるようにしなきゃ。どう扱われるか分からないなぁ…)
『本当よ。全く面倒な…』
レイとそう簡単にやり取りをして食堂に向かった。
お読みいただきありがとうございます。




