表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界旅行 ー46歳悪ガキの異世界悪戯旅行?ー  作者: 戸口 央田
第1章:異世界へ飛ばされました
11/60

02.異世界に移動されました

前回のまとめ

クラスメイトと担任で異世界転移

光が見えなくなった時、少しづつ体中の感覚が戻ってくる。

完全に戻ってきたときには床に寝転がっていたことに気が付いた。

上半身を起こして周りを見渡すと、クラスメイトと担任が同じように床に寝転がっている。

見た感じ怪我はしていないように見受けられる。

ただ、場所が学校の教室ではなかった。

「どこだ…。ここ」

床はきれいに磨き上げ、芸術鑑賞にできるほどの柱に壁、天井があった。

しまいには大きいステンドグラスがあり、七つの色を縦に分けて中心に人物らしきものが描かれていた。


少し周りを見るとステンドグラスの向かいに大きい両扉があった。

「う、うーん…」と唸り声をあげながらもぞもぞ動いた。

「・・・っくう、あったまいってえ・・・・」と本当に痛いらしく、右手で頭を押さえながら立ち上がる。

クラスメイトの一人、大聖(たいせい)信弘(のぶひろ)がいた。

「ってどこだよ!ここ!!・・・・!お、おい!みんな起きろ!!」

周りを見回して学校とは違う場所であること、クラスメイト達が倒れていることに気付き一人ひとり起こしていく。

他の人たちが起き始め「ここはどこだ!」と叫び、「まさか、誘拐?」と顔を青くしていく生徒たち。

ん?僕?似たようなことがあったから傍観しているよ?他人事じゃないけど。

次第にみんなが落ち着いてきたとき、どこからか足音が聞こえてきた。

かなり多人数で歩いているらしく、かなり響いてくる。


大きい両扉が開かれた。

入ってきたのは美女である。

金髪で色白、翠色の目はぱっちりとしていて、白を基調とした豪奢なドレスを見にまとっている。

その周りには、白を基調とした鎧と盾を持っており、腰にはおそらく剣を滞納しているようで、

これまた白色の細長いものが腰についていた。

一番前から歩いてきた金髪の女性が第一声にこう言った。

「召喚に応えていただき、ありがとうございます。勇者様」


―――――――――――――――――――――――――――


流石に僕も呆気にとられた。顔は真顔だが頭の中は?でいっぱいだった。

(はぁ?召喚?勇者?いったい何の話だ?)

目だけでクラスメイトの反応を見てみるが誰も微動だにしない。

それどころか、あの女性に見惚れている?ずっとみんなの視線があの女性に釘付けにしか見えないが。

「・・・・っあ!あのっ・・・・、いったい何の話でしょうか?」

一番前にいた大聖 信弘が代表で聞いた。

「えっ!・・・・、何のことなのか分からないのですか?」

(なんか知ってて当然のことを求められてんなぁ)

こっちはよくわからねぇけど、と考えた。

「わ、私は大聖 信弘と言います。し、失礼ですが、あなたのお名前は何でしょう?」

『ねぇ、大聖信弘の敬語、どこか間違えてない?』

(さぁ、分からん。僕も緊張すると言葉がおかしくなるから何とも)

それははぐらかすべき事だ。

「あぁ、そうですわね。わたくしの名前はオートブ・テア・エリミール第一王女と申します。以後、お見知りおきを」

そう自己紹介をし、丁寧にお辞儀をした。

「わたくしは勇者様であるあなた方を夫であるオートブ王へ案内するために参上致しました。皆様、わたくしについてきてください」

なんと、あの美女が王女様という。確かに綺麗だ。

『あんな奴のどこが綺麗なの?豚が化粧をしてやたら派手なドレスを着せただけじゃない。あいつの性格はとんでもなくゆがんでるわ』

そして願いの為なら何でもする際無くな奴、とレイはそう続けた。

全く訳の分からない状況なのにレイは平常運転だった。


―――――――――――――――――――――――――――


皆が動き出し、オートブ・・・・、なんだっけ、?オートブ・手間?・エーミル?王女をついていくことになった。

ちなみに順番は自然とこうなってた。


先頭:王女さま

その後ろ:騎士5名

そのまた後ろ:僕たちクラスメイト

そのまたまた後ろ:残り騎士全員


勇者らしい僕たちでも素錠は知らない人間。

本当に王女であれば襲われても対処できる位置に騎士を配置しているようだ。

何処か騎士達からピリピリした緊張感が伝わる。

向かっている途中、廊下にはやたら高そうな壺や花瓶が置いてあり、床にはレッドカーペット?が敷いてあった。

皆は歩きながらあたりを見回し、すげーとかあれ高そうとか言っていた。

そして大きい扉の前に何とか王女『オートブ・テア・エリミール第一王女よ』・・・、オートブ第一王女が止まり、こちらを向いた。「これからオートブ王の謁見です。くれぐれも、失礼の無いようにしてくださいまし」

ごくッ。と誰かが音を鳴らした。

(・・・・。多分、無理じゃね?失礼の無いようにするって…)

『当り前よ。状況が掴めてないのに失礼の無いようにすることなんて出来ないわ』

名前も知らない国で一番上のボスを挨拶なんて、何をすれば失礼にあたるのか皆目見当つかない。

そんなこと関係ないわ、と言う風にオートブ王女は大きい両扉を開けた。


―――――――――――――――――――――――――――


レッドカーペットの左右には騎士が体ごと向かい合う形で奥まで整列していた。

先にはやたら背もたれが高い派手な椅子が見えておりそこには誰かが座っていた。

その後ろになぜか光っていた。後光みたいな感じで

表現が難しいけど、扉の先にはそんな光景が広がっていた。

オーd『オートブ第一王女よ。いい加減覚えろよぉ…』

…オートブ王女はずんずん先に進んでいく。僕たちは日常では絶対に見ない光景に圧倒されながらも少しづつ進んでいく。

やっと王様らしき人の前にまで近づいた。赤いマントを羽織り、頭には金に輝く王冠、白い髭で顔には深い皺が刻まれている。

中々年を取っているらしい。服装は白を基調とした清潔な服装だった。

「よくぞ参られた。私はオーブル王国の王、オーブル・テア・ゴアと言う」と目の前にいる王冠を載せた人はそう言った。

お読みいただきありがとうございます。

一つ一つの会話が長い気がする…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ